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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

「麻生首相いじめを目的化しすぎるな。」

4INSIGHT NOW!


寺西 隆行/パーソナル

2008年12月21日 00:37

麻生首相がハローワークで失業者の相談にのっている姿がTVで放映されました。
今日と数日前、2回、目にしました。
マスメディアの対応、大人の皆さんは「いつもの通り…」と思っていらっしゃる方も多いでしょうが、何も知らない子どもは無条件に受け入れます。
これが最も「これからの社会」の価値を低下させるのでは。

本投稿記事は、毎日更新中のZ会ブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。


麻生首相がハローワークで失業者の相談にのっている姿がTVで放映されました。


結論から申し上げますと

「なんでそこまで(その発言に対して)麻生首相が非難されなきゃいけないのか」

率直にそう感じました。
※ちなみに麻生首相の政治能力そのものについては、疑問視している一人ではあります。


TVで放映された姿は…

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1人の青年がハローワークに相談に行きました。

「やることが決まっていなければ、相談にもなかなかのりにくいよね…
何をやりたいか、はっきりしたらどうか」

という麻生首相のコメントがありました。
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この映像に対し、今日放映された市民の声(失業者の方)は次のようなものでした。

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首相は何もわかっちゃいない。「やりたいこと」なんて選べない。何でもいいから雇って欲しい、という気持ちだってあるのよ。
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失業者の方の声はごもっともですし、麻生首相の回答における「話し方」も決して上手とは思えませんでした。

でも待ってください。
首相の話している内容そのものは、そこまで声高に批判されるようなことなのでしょうか?


この放送局ではない別の放送局では、上記の麻生首相の映像の他、麻生首相に相談する若者の声も含めて放映されていました。

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六本木で、できればかっこよい仕事で…
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この声の下、ハローワークに相談に来た若者に対し、あなたが職員ならどんな感情を抱くでしょうか。


この若者の声まで放映していた放送局では、下記のような市民の声(主婦の方ですかね)も放映されていました。

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やりたいこと、っていってもね、やりたいことを叶えてくれる会社がなくなったら何もできなくなるのよ!
==========

この声に対し皆さんはどう感じるでしょうか。


同調する人もいるでしょう。
「給料をもらってから働く」のではなく「働いてから給料をもらう」という思考の人は「甘えている」と思うでしょう。
「社会価値創造」を志す起業家の方からみたら声もでないでしょう。

感じ方は人それぞれですので、個人の思考まで踏み入って良し悪しを論じるつもりはありません。





しかし意図的に、麻生首相が人でなしのような番組構成にするのは止めていただきたいのです。


自分が逆の立場になってみましょう。

僕が逆の立場なら「マスコミには何言っても無駄」と感じます。
となると「マスコミには何もしゃべらない」とするか(福田元首相なんかがこのタイプでしょうか)、「マスコミの前では過度に演出しよう!」とするか(小泉元首相なんかがこのタイプですね)、どちらかになるのが(悪でない)人間心理というもので、きっと僕ならそのどちらかの態度をとると思います。
※「悪」の人間心理であれば「マスコミに嘘をつく」「マスコミを操作する」などがありますね。

その姿をマスコミを通じて受けても、決して政治の本当の姿が投影されているとは思えません。


そして、「どうです?こんな麻生首相に思いやりがあると思いますか…?」なんて過度に話すキャスター。
これもまた勘弁してもらいたい。


麻生首相の回答は、相談者へ行ったほんの一部でしょう。
その一部を切り取ってインタビュアーが該当の人に、インタビュアーの言葉で聞いてみたんでしょう。
それに答えただけでしょう、インタビューを受けた人は。


これだけのことで、麻生首相いじめに入る。

とても「知」と「情」のある社会のやり方とは思えません。


自分の「知」と、自分の「情」に照らし合わせ、事柄を判断できるような人に溢れた方が、社会は良くなるはずです。
大人社会はそうあるべきです。

何も知らない子ども達に、マヌケな大人社会を見せることだけは避けたいので、子ども達に対して(接触時間の関係上、どうしても)影響力を持ってしまうマスメディアには、やはり考えていただきたいのです。


なるべく真実に近い形で放映してもらいたい。
一方的な見方ではなく、いろいろな角度の意見を見せてもらいたい。



オバカな番組より、よっぽど、教育上良くないですから。
by miya-neta | 2008-12-21 00:37 | メディア