人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

国連がクローン禁止条約断念、拘束力弱い宣言採択へ

国連がクローン禁止条約断念、拘束力弱い宣言採択へ - asahi.com : 国際


 人間のクローンを禁止する条約をめぐって協議していた国連総会第6委員会(条約・法律問題)は19日、条約づくりを断念し、条約より拘束力の弱い「禁止宣言」の採択を目指すことを決めた。

 国連総会は01年、独仏が中心になって提出した条約制定を求める決議案を採択。人間のクローンを禁止する点で各国の足並みはそろっていた。

 しかし、02年に委員会で条約案をめぐる議論が始まると、クローン技術の人間への応用の全面的禁止を求める米国、イタリアなどカトリック諸国など「全面禁止派」と、医療目的のクローン胚(はい)研究を認めるよう主張する英国、日本などの「部分禁止派」の対立が表面化。議論は国際社会を二分していた。

 米大統領選挙でも、受精卵を使ってつくる胚性幹細胞研究が争点になった。宗教右派を重要な支持基盤とするブッシュ大統領は「倫理も重要」と規制論を掲げた。一方、ケリー上院議員は研究を「人類の希望だ」と呼び、促進を訴えていた。

 部分禁止派には「ケリー氏が当選すれば、米国の方針が変わる」(同派の国の外交官)との期待もあったが、ブッシュ大統領の再選で、妥協を模索せざるをえない状況となっていた。

 米国は今回の委員会の決定を「大きな前進だ。高く評価したい」と歓迎している。

 宣言の文案は作業グループが来年2月に固める。クローン人間づくりの禁止と、生命科学の応用にあたって人間の尊厳を尊重すること、それらを実現させる国内法整備を各国に求める内容になりそうだ。

(2004/11/20 20:35)
by miya-neta | 2004-11-20 22:30 | 科学/技術