中国外相、ODA打ち切り論に反論せず
2004年 11月 27日
【ビエンチャン=川瀬憲司】中国の李肇星外相は27日、日本の中国向け政府開発援助(ODA)に関して「中国人民は自らの力量によってよい国家を建設する能力を持っている」と述べ、日本国内にある打ち切り論に特に反論しなかった。東南アジア諸国連合(ASEAN)との外相会議に先立ち、記者団の質問に答えた。
町村信孝外相は同日、記者団に「中国のような経済が急成長している国へのODAが減っていくのは自然なこと」と表明。中国はパートナーかライバルかとの問いには「とても友好的な国。地域のパートナーだ」と語った。26日の参院本会議では「近い将来、中国がODAの卒業生になることが適当だ」と述べていた。
(2004/11/27 19:39)