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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

健康法:「ドラえもん」のジャイアンの声、四半世紀…たてかべ和也さんに聞く

MSN-Mainichi INTERACTIVE 医療


 人気テレビアニメ「ドラえもん」(テレビ朝日)で、79年以来、25年間務めた主な声優陣が来春、交代する。レギュラー5人の中で最年長は、ジャイアン役のたてかべ和也さん(70)。古希までの四半世紀、小学5年生役を続けるための健康への配慮と、ジャイアンへの思いを聞いた。【遠藤和行】

 ◇激しい喜怒哀楽、体に良かった

 --高齢化が交代の理由だとか

 ◆いいえ、違います。僕だけでなくレギュラー5人(ほかにドラえもん、のび太、しずか、スネ夫役)とも、やれって言われればどこまでもやっちゃうと思うんです。だいたい70歳という実感がありませんし、声優に定年はありませんから。ただドラえもんが永遠であるなら、この辺りで新しいスタッフ、キャストでやっていくのが一番いい時期なのだと思います。

 --ドラえもんの録音だけでも2週間に1度のペース。体が丈夫でないと続けられません

 ◆僕は一度も入院したことはないし、大病もしていません。子どものころは、ちょうどジャイアンと同じ小学5年生の時に終戦で、疎開先の長野県から東京に帰ってきました。当時は食べ物が少なく、何でも食べたので、今でも好き嫌いはありません。そして、一人っ子だったこともあり母が食べ物にとても気を使ってくれて、丈夫に育ったのだと思います。

 この四半世紀はジャイアンに感謝です。彼は、5年生であの大きな体。性格は非常に喜怒哀楽が激しくて自分勝手です。それに合わせて声を出すのは、ものすごくエネルギーがいるんです。例えば、「おれのものはおれのもの、お前のものはおれのもの……な!」や、「ガハハハハ」と派手に、そして大きく「ウワーン」と泣く。これは血液の循環にいいですよ。ストレスも吹っ飛ぶ。声を出すということは、非常に体にいいんだな、って思います。

 ◇過保護にしない

 --のどへの配慮は

 ◆のどを維持するには私の場合、過保護にしないことです。例えば外から帰っても、うがいをしない。

 食生活は確かに肉類より魚類が多くなりましたが、バランスを取っています。たばこは1日20本ぐらい、お酒も週6日ぐらい飲みます。強いての健康法といえば、毎朝、お風呂に入って、水のシャワーを浴びます。体も気持ちもしゃきっとするんです。

 --新ジャイアンはどんな人がふさわしいと

 ◆僕が選考に加わるわけではありませんが、気持ちがやさしい人ならいいと思います。ジャイアンと同じ性格の人では、生々しくなって、彼の優しさや悲しさ、うれしさを表現できないのではと思うのです。僕自身も子どものころはむしろ、のび太のような泣き虫で勉強ぎらいでしたから。

 --最後はどんなセリフに

 ◆まだ分かりません。台本はいつも録音の当日に渡されますし、最後の録音は来年の3月上旬になります。

 僕の好きなセリフは、まず「まてー、のび太」というガキ大将の姿。気持ちがいいです。「ジャイ子、にいちゃんはな、お前のことを本当に心配しているんだぞ」という妹思いの一面も。そして耳を引っ張られながら「かあちゃん、かんべんしてよ」と泣きべそをかく様子も彼らしい。こういう長く人気のある役にめぐり合えてとても幸せです。最後の録音の日に足掛け26年を振り返って、果たしてどんな気持ちになるのか。もしかしたら、泣いてしまうかもしれません。

毎日新聞 2004年12月29日 東京朝刊
by miya-neta | 2004-12-29 12:04 | 芸 能