「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

発信箱:女性と科学 元村有希子(科学環境部)

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 女性は生まれつき科学が苦手。米ハーバード大のサマーズ学長が科学者の会議でこう発言し、物議をかもした。サマーズ氏はクリントン政権で財務長官を務めた才人だが、実証されていない微妙な問題を、科学者の前で話せばどうなるかは予測できなかったらしい。教授たちの抗議を受け、謝罪した。

 確かに、科学技術分野には女性が少ない。日本の女性研究者の割合は11%。組織のトップは「採用したくても人材がいない」とこぼす。「女性は科学に向かない」という説も、こんな現状から生まれるのだろう。

 しかし、原因は社会の環境と教育ではないか。

 村松泰子東京学芸大教授らの調査では、「理科でいい成績を取ったら先生は喜ぶ」と思う女子中学生の割合は男子の半分だった。実験では男子が中心になり、女子の役割は準備・片付けと記録係。女教師が少ないことも、科学と自分の将来を結び付けづらくする。

 認知科学者でもある日本科学未来館副館長の美馬のゆりさんは、小学生のころからアマチュア無線が趣味の父親と電気街・秋葉原に通い、理科が好きになったという。「かかりつけの女医さんにあこがれて医師を目指した時期もあった。家庭でも学校でも、大人の影響は大きい」

 女性である私も反省した経験がある。ある席で「女性研究者は子育てや介護に時間をとられて、男性より割を食いやすい」と発言したら、「育児・介護は女性の役割、という思い込みが問題なのです」と指摘された。

 組織を動かす立場にある男性たちには、なおさら敏感であってほしい。(科学環境部)

毎日新聞 2005年1月26日 0時37分
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by miya-neta | 2005-01-26 10:58 | 女 性