中国版「こっくりさん」で殺人 女子学生に実刑判決
2005年 02月 05日
北京で、日本に伝わる「こっくりさん」によく似た占いにのめり込んだ女子中学生が、同学年の女子生徒を殺害したとして、懲役7年の実刑判決を言い渡された。中国紙、中国青年報が5日までに報じた。
この占いは「筆仙」(ペンに宿る仙人)と呼ばれる“霊”を呼び出し、自分たちの質問に答えてもらうというもの。女子中学生は、同じく占いに熱中した被害者の生徒が「つらい現世を離れ、今度は自分が筆仙になりたい」と訴えたため、求めに応じようと殺害、自らも別の女子生徒とともに自殺を図ったが死にきれなかったという。
「筆仙」は、中国の同名の恐怖小説を基にした占いとされる。同紙によると、加害者の女子中学生は試験で好成績が得られるかどうかを常に「筆仙」に尋ねていたという。
北京では最近、風水などの占いに熱中する子どもが増えており、市当局は迷信を信じ込ませるような雑誌やウェブサイトを厳しく取り締まるとしている。(共同)
(2005/02/05 10:03)