「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

米政権、北朝鮮の声明に冷静対応 「過去にもあった」

米政権、北朝鮮の声明に冷静対応 「過去にもあった」 - asahi.com : 国際


 北朝鮮が外務省声明で、核兵器の保有と6者協議参加の「無期限中断」を表明したことに対し、ブッシュ米政権は「この種のレトリック(物言い)は過去にもあった」(マクレラン大統領報道官)と突き放し、冷静な対応を際立たせている。野党民主党内には現政権を批判する声もあるが、6者協議への支持は党派を超えて揺るぎない。かえって、北朝鮮に融和的な中韓両国に「朝鮮半島の非核化」に向けた真剣な取り組みを促す好機と受け止める向きもある。米政府は今回の声明を逆手にとって、対北朝鮮包囲網の強化に向けた外交攻勢をかけることが予想される。

 マクレラン大統領報道官は10日の定例会見で、こうした声明が「初めてのことではない」と述べ、政権が危機感をもって受けとめているわけではないことを示唆した。

 ラムズフェルド国防長官は同日、訪問先の仏ニースで「(北朝鮮の)政権の独裁的性格や自国民への抑圧ぶりを考えれば、そのような破壊力をもった兵器(核兵器)を、政権が手にしたということには懸念を持たざるを得ない」としながらも、「持っていると確認できているわけではない」とも述べた。

 「核兵器を保有している国だと理解している」と言い切った過去の発言からは後退していることが明らかで、ブッシュ大統領の一般教書演説に象徴される、政権の抑制を利かせた北朝鮮に対する姿勢を再び印象づけた。

 民主党のペロシ下院院内総務は10日、記者団に「ブッシュ政権は北朝鮮に無関心すぎた」と批判した。米朝2国間協議の必要性も強調した。しかし、同時に6者協議を継続することは「建設的な結果も期待できる」と支持を表明した。6者協議の枠組み堅持というブッシュ政権の基本路線への批判は少ない。

 北朝鮮が声明で、中国政府がかねて「絶対に許せないレッドライン」(中国筋)としてきた「核実験実施」の一歩手前まで踏み込んだことで、米側には「中国もより真剣に対応せざるを得なくなった」(ブルッキングズ研究所のブッシュ北東アジア政策研究所長)との見方が強い。

 当面、米国が注目しているのは、近く実現するとみられる中国共産党幹部の訪朝だ。金正日総書記との面会も予想される中で、北朝鮮の「瀬戸際外交」をねじ伏せ、6者協議に戻るという言質を取りつけられるかどうかが最大の焦点だ。

 これまで北朝鮮は、金正日体制の存続を確かなものにするため、米国との「平和共存」を求めてきた。これに対し、ブッシュ政権は「北朝鮮を攻撃しない」「侵略する意図はない」と繰り返すだけだったため、「共存」路線を模索する中国や韓国は、いらだちを深めていた。一方、米国側にはかねて「中国が(北朝鮮に対する)影響力を駆使していない」(米政府当局者)との不満が募っており、中韓と米国との間には微妙な溝ができていた。

 今回の声明は、中韓両国にこうした北朝鮮に好意的な立場を再考させる契機となることが確実で、結果として米国が目指す包囲網づくりへの追い風となりそうだ。

 米政府は、グリーン国家安全保障会議アジア上級部長の日韓中3カ国歴訪でウラン濃縮計画の「証拠」を示して結束を促したのに続き、近くデトラニ特使も3カ国に派遣し、次回の6者協議に向けた調整にあたらせることを検討している。

 国務省高官は10日、北朝鮮の声明について「最後の一文で対話による問題の解決を目指すとしていることに注目すべきだ。いくら大言壮語しても、彼らは6者協議に価値を見いだしている」と語り、北朝鮮がいずれ6者協議に戻ることに自信を示した。
(2005/02/11 22:41)
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by miya-neta | 2005-02-12 12:17 | 国 際