「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

ここだけの話:授業料値上げの怪? 牧太郎

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 以前から、永田町(それに追随する?マスコミ)の「政治とカネ」という表現に違和感を感じていた。

 ワイロを指弾するなら「政治家の汚いカネ」とハッキリ書けば良い。もし、政治資金が足りず苦労しているという話なら「政治家の経済学」とでもいうべきだろう。それをごっちゃにして、漠然と「政治とカネ」と表現するから、いつも「政治にカネは付き物」に終わってしまう。

 日本歯科医師連盟の1億円ヤミ献金事件。例によって橋本元首相の証人喚問をめぐり審議拒否が始まる。「汚いカネは野党も同じ」と自民党も開き直り、まるで“目くそ鼻くそ”。

 我々は国会議員に「仲間うちの不心得者」を征伐してもらうためにだけ歳費を払っているわけではない。 前回「NHK受信料に消費税が掛かるのはおかしい」と書いたら、読者の皆さんからものすごい数のメールをいただいた。「政治は受信料を義務づける明確な根拠を示せ!」「ガソリン税に消費税が掛かる二重課税を追及せよ!」。ガソリン税(揮発油税+地方道路税で1リットル当たり53・8円)には消費税が掛かっているのだ(軽油は「軽油引取税」で消費税ゼロ)。人々は「矛盾に満ち満ちたシステム」に腹を立てている。

 05年度予算案で、国は国立大学法人に対する運営費交付金を削減する代わりに、授業料標準額を52万800円から53万5800円に引き上げた。文科省は標準額を決めただけで、決めるのは各国立大学法人、と言い張るが、運営費交付金を減らされたままでは、経営は破たんしかねない。現時点で、半数以上が「値上げやむなし」。据え置きは1校だけ。

 03年の通常国会で国立大学法人法案が審議された時、当時の遠山敦子文科相は「授業料は上げない」と明言した。民間手法導入で競争が生まれるというが、これは事実上「官主導」の値上げだ。ここだけの話だが、残りの大学は予算案の廃案を祈っている。(詳しくは、今週発売のサンデー毎日の「青い空 白い雲」に)

 高等教育費の公費負担はドイツが91・3%で、日本は43・1%。政治哲学実現のためにどう平等にカネを集め、どう重点的に使うか。それが本来の「政治とカネ」である。(専門編集委員)

毎日新聞 2005年2月15日 13時05分
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by miya-neta | 2005-02-15 15:12 | 政 治