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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

米政府、シリアから大使召還 レバノン前首相暗殺の影響で

CNN.co.jp : 米政府、シリアから大使召還 レバノン前首相暗殺の影響で - USA


2005.02.16
Web posted at: 12:50 JST- CNN

(CNN) 米国務省のバウチャー報道官は15日、レバノンで起きたハリリ前首相暗殺事件を受けて、同国に影響力を持つシリアからスコビー駐シリア大使を召還すると発表した。またシリア政府に対して、レバノンへの影響力を行使し暴力事件の続発を防ぐよう、 強く要求した。

バウチャー報道官は、「現時点でわれわれは、暗殺事件の犯人が誰かは分かっていない。この点は強調したい。しかし、レバノン国内でシリアがどういう影響力を行使しているかは分かっている。シリアの影響力が、レバノン国民に安全をもたらすものではないということも、承知している」と述べ、約1万4000人に上るシリア軍のレバノン駐留を批判した。

報道官はさらに、米政府がテロ組織とみなすレバノンのシーア派組織ヒズボラや、パレスチナの過激派ハマスを、シリア政府が支援している可能性について、「シリアは十分な説明をしていない」と批判した。シリアはヒズボラやハマスの活動を、イスラエルの占領に対する抵抗運動と位置づけ、自国内で政治部門が活動することを認めている。

バウチャー報道官は、今後の対応について「緊急に協議するため」、駐シリア大使を本国に召還したと説明。「米国は、このおぞましいテロ攻撃に深い怒りを覚えている」と強調した。

シリアについてはライス国務長官も同日、米国との関係は「残念ながら悪化しつつある」と述べた。またハリリ前首相暗殺についてシリアの直接的責任には言及しなかったものの、シリア軍のレバノン駐留について「シリアの存在が作り出した状況が、レバノン国内の不安定化につながっているのは疑う余地がない」と言明した。

対シリア制裁を追加する可能性について聞かれたライス長官は、「どういう選択肢が利用可能なのか検討を続ける」と答えた。

米政府によるこうした批判に対して、シリアのムスタファ駐米大使はCNNの番組に出演し、「(レバノンの首都)ベイルートで起きた事件についてシリアの関与を取りざたするような人は、全く論理性に欠けている。それは誰の目にも明らかなはずだ」「(この事件を利用して)シリア批判を展開して自分たちが政治的に得をしようなどという者がいるなら、それは恥ずべきことだ」などと反論。

大使はさらに「シリアはテロを支援などしていない。われわれはこれを何度も何度も繰り返してきた」と強調し、米政府の批判に反発。シリアをテロ支援国だと批判するのは、イラク戦争前に米政府がイラクの大量破壊兵器保有をことさらに批判したのと同じような論法だとの見方を示した。
by miya-neta | 2005-02-16 13:10 | 国 際