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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

アロマセラピー:心身のリラックス 病院でも家でも効果的

MSN-Mainichi INTERACTIVE 医療


 病院や在宅介護する家で、アロマ(芳香)で心身のバランスをとるアロマセラピーを自分で楽しむ人が増えている。患者や看護師自身はもちろん、通院に同伴してきた家族らが指導を受けて試すこともあるという。【横田一】

 「この順で試して下さい。顔、頭、肩の凝りをほぐします」。脳卒中、認知症(痴呆)などの医療や介護に携わる人が今月、都内で開いた第2回日本神経疾患医療福祉従事者学会。「朱クリニック」(東京都葛飾区)の小山めぐみ看護師は、「アロマセラピーによるリラクゼーション」をテーマに話した。セルフマッサージの方法=表参照=も紹介、「ローマンカモミールやゼラニウムを使えば、血流がよくなり、顔の表情筋やストレスを和らげ、安眠にもつながる」と話した。

 アロマセラピーは音楽療法、気功、ヨガなどと並ぶ、西洋医学の補完・代替医療の一つ。イギリスのホスピスでは、約100年前から活用されてきた。

 精油は肌にじかに塗るとヒリヒリする。オリーブ、アボカド、スイートアーモンドなどマッサージ用のキャリアオイルにたらし、薄めてから手や指につけて使う。皮膚などを通し吸収された芳香成分は、鎮静・鎮痛効果などをもたらす。

 小山さんによると、クリニックで開く患者対象のアロマセラピー講習会に家族が参加し、家で活用する人も。顔、脚などのほか、ベルガモットやラベンダーで腹部をマッサージすれば、パーキンソン病の代表的な症状である便秘や抑うつ感などが軽快するという。朱クリニックの朱永真院長は、「筋肉の緊張を和らげ、さらに神経系や細胞を活性化させるためだろう」という。

 ◇少ない副作用

 日本アロマセラピー学会には現在、医師、看護師、助産師、鍼灸師(しんきゅうし)ら約1800人の会員がいるが、4年前の調査では約76%がアロマセラピーを導入していた。理事長の今西二郎・京都府立医大教授(微生物学)は「手軽にでき、副作用が少ない。ますます広がっていると思う」と話している。

 小山さんは「不純物で発疹(はっしん)や炎症を起こすこともあります。アロマセラピーを行っている医療機関や、アロマセラピストに相談してほしい」と注意を促す。

 精油の値段はラベンダー10CC=2000~3000円▽ローズ2CC=1万2000円などさまざまだ。

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 ◇小山さんお勧めマッサージ

 (1)顔全体を両手のひら全体で覆い、ゆっくり上から下へスライドさせる
 (2)目の周りを軽く指圧する
 (3)親指と人さし指で両方のまゆ毛全体をつまむ=写真
 (4)まゆ尻を指圧する
 (5)ほお骨と鼻翼を人さし指で指圧する
 (6)後頭部を指圧し、もむ
 (7)左肩を右手で、右肩を左手で片方ずつ交差させ、もむ
 (8)頭皮全体を全部の指で小さな円を描きながらマッサージする
 (9)髪の毛全体を、手で少しずつゆっくり軽く引っ張る
(10)最後に首を左右に回す
 (第2回日本神経疾患医療福祉従事者学会での発表から)

毎日新聞 2005年2月19日 東京朝刊
by miya-neta | 2005-02-19 20:32 | 科学/技術