不登校対策、大阪府が社会福祉士を小学校に派遣へ
2005年 02月 27日
全国最多の不登校児童を減らすため、大阪府は民間の社会福祉士を「スクールソーシャルワーカー(SSW)」として小学校に派遣する事業を新年度から始める。
寝屋川市立中央小学校の教職員殺傷事件で逮捕された少年(17)が中学校時代に不登校だったことを重視、25日発表した総額7億3800万円の緊急対策6項目の中に盛り込んだ。
計画では、社会福祉施設でカウンセリングなどを行っている社会福祉士と契約し、府内を7つの地域に分け、7人でそれぞれを担当してもらう。
SSWとして教師や保護者に助言したり、福祉や医療の公的サービスを紹介したりという専門的なサポートをする。
府内の昨年度の不登校は、公立中で8655人、小学校で1842人。小学生が不登校になるきっかけは「家庭生活」が多く、府は、教師の知識や経験だけでは対応が難しいと判断し、福祉の専門家に協力を求めることにした。
(2005/2/26/11:10 読売新聞 無断転載禁止)