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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

ライブドア堀江社長、どう思う? 各世代に共感と反発

ライブドア堀江社長、どう思う? 各世代に共感と反発 - asahi.com : 経済


 ニッポン放送株買い付けをめぐってフジサンケイグループと攻防を続けるライブドアの堀江貴文社長(32)。プロ野球に続く新たな業界への参入の動きに、政財界などから批判も出ている。日本の企業社会では型破りにみえるその行動は、就職活動中の大学生や若い起業家、同世代のサラリーマンの目にはどう映っているのか。

 商社を目指す早稲田大社会科学部3年猿川貴之さん(23)は「昔ながらの慣習から自由で、自分の意見もしっかり持っている」と評価する。堀江社長に向けられる批判は「『最近の若者は』というおやじの説教」にしか聞こえない。だが、自分が堀江社長のようになりたいと思っているわけではない。「自分はもっと堅実な道を選ぶ。起業するにしても大きな会社で人脈をつくり、技術を磨いてからにしたい」

 堀江社長と同じIT関係を狙う明治大商学部3年の滝尾光博さん(22)は「しがらみが多い経済界に新しい風を起こしてくれている」。ただ、「リスクを覚悟しないとビジネスチャンスはつかめないのかもしれないけど、ちょっと行き過ぎ。入るなら『楽天』を選ぶ」と言った。

 就職人気企業ランキングを発表しているダイヤモンド・ビッグアンドリードによると、ライブドアは今年、100位以内に入らなかった。

 明大就職課の堀川英昭課長は「今の学生は新興企業より人気ランキングの常連になるような有名企業を目指す傾向がある。どんな職業を選び、どう社会と結びついていくのかを見極める職業観が漠然としているからでは」と指摘する。

 起業家たちの評価は様々だ。

 4年前、技術者の派遣会社を立ち上げた藤原信さん(35)は「ベンチャー企業は既得権益を持った人たちと戦わないとやっていけない。私たちが目指すべきところの先を行っている」と話す。

 起業家向けの勉強会を企画している、ロボット研究所代表の関淑子さん(59)も「同じような発想をする若手はこれからどんどん出てくる。彼らを排除することを考えるより、吸収することを考えないと、時代にはついていけない」と言う。

 一方、4年前にIT関係の会社を始めた市川幸広さん(43)は「ライブドアを取引相手にする気になれない。自分も何をされるか分からない、という警戒感を持ってしまう」と否定的だ。

 堀江社長と同じ年のサラリーマンたちは――。

 静岡県内の男性地方公務員は、上司らとの酒席で堀江氏批判の大合唱を聞くたび、ため息をつきたくなる。「合法的なビジネスなのに、これだけたたかれるのは、日本社会がいかに改革嫌いかの証拠じゃないか」

 プロ野球再編も、堀江氏が口火を切ったからこそ、楽天やソフトバンクが続いたのだと思う。「戦国時代の織田信長みたいに、改革には『破壊』が必要だ。堀江さんの行動は刺激的だけど、野球と同様にメディア界はきっといい方向に向かうはず」という。

 都内の鉄道会社に勤める男性会社員は「あのエネルギッシュなスタイルだからこそ、今の地位を築いたのだろう」と言う。就職活動をしたのは「氷河期」と呼ばれた11年前。起業を目指す友人もいたから堀江氏に違和感はない。だが「自分は安定性を求めて会社勤めを選んだ。まねしようとは思わない」。

 自動車メーカー社員は、昨年のプロ野球参入宣言の時には堀江社長を評価していた。しかし今は「人がつくったものを横から取っている印象を受ける。錬金術だけでうまくいくとは思えないし、そう思いたい」という。その一方で、「人間は何回かのチャンスをものにすれば、あの年であの位置まで行けるのか」とも思う。

 交通関係の社員は昨年夏、係長に昇進したが、何をするにも課長の指示をあおぐ日々。何百億円も動かす堀江社長は「うらやましいといえばうらやましい」。でも、「仕事のやりがいはいくら稼いだかではない。チームを組んで、プロジェクトを達成していく組織ならではの達成感の方が面白い」と話す。
(2005/02/28 23:40)
by miya-neta | 2005-03-01 15:54 | 経 済