「ダ・ヴィンチ・コード」は恥ずべき本…枢機卿が批判
2005年 03月 18日
【ローマ=藤原善晴】カトリック教会のタルチジオ・ベルトネ枢機卿(ジェノバ大司教)がこのほど、世界的ベストセラーとなっている長編ミステリー小説「ダ・ヴィンチ・コード」(ダン・ブラウン著)について、「事実無根な事が含まれた恥ずべき本」と痛烈に批判、ローマ法王庁の見解かと話題を集めている。
イタリアのラジオ、新聞を通じて語ったもの。
この小説は、「キリスト聖杯伝説」を巡る謎解きを中心に展開する。同枢機卿は、キリストとマグダラのマリアの間に子供がいたとしている部分などを特に問題視。「作り話なのに、読んだ人が本当の話だと誤解する危険がある」とかみついた。ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が入院していた、ローマ市内のカトリック系総合病院内の書店でも売っていたとして「残念なことだ」と述べた。
(2005/3/17/21:57 読売新聞 無断転載禁止)