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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

顔文字や今どきの日本語も…中学教科書検定

読売オンライン


 「イオン」や「遺伝」、「不等式」……。「ゆとり教育」を推し進めていた文部科学省により、4年前の検定でバッサリ削除された学習内容が、「発展」に名を変えて帰ってきた。

 5日公表された新しい中学教科書。上の学年や学習指導要領を超えた内容が盛り込まれる一方、小学校の復習にも多くのページが割かれた。学力の二極化が進む教育現場からは、歓迎と同時に、「短い授業時間でどうしたらいいのか」と戸惑いの声も聞かれた。

 ◆顔文字

 英語では、外国の友人らとのメール交換の場面で、複数の出版社が日本と英語圏の「顔文字」の違いを掲載、「笑顔」「泣き顔」「ウインク」の対比表を登場させた。日本の顔文字は、丸カッコを顔の輪郭に見立てて正面から描いているが、英語圏の顔文字は、「:」や「;」といった記号を目に見立て、顔が横に寝た形で描いているのが特徴だ。

 ◆男女同数

 2年生用の英語の教科書の様々な職業を紹介するコーナーで、30の職業のうち女性のイラストが6つしかないことについて、「男女共同参画社会において、必要な配慮を欠いている」との検定意見が付いた。このため、教科書会社は警察官や弁護士など9種のイラストを男性から女性に変更、男女不明な宇宙飛行士を除くと男性14、女性15とほぼ同数にそろえる結果に。

 ◆こんな日本語

 国語では、「今どきの言葉づかい」など、日本語の乱れに触れた3作品をまとめて取り上げた社があった。一つは司会者として活躍する梶原しげるさんの著書の一部で、テレビや店頭でよく耳にする「こちら味噌(みそ)ラーメンになります」と、「こちら味噌ラーメンでございます」を対比、「どちらの店で食べたいですか?」と問いかける。

 ◆カエル

 理科では、「カエルの解剖」が復活した教科書があった。1958年の指導要領で登場。以降、教科書でも大きく扱われてきたが、「生命尊重の立場に反する」などの批判を受け、次第に記述が小さくなって現行の教科書から消えていた。編集者は「資料はできるだけ載せたいと思い復活させたが、本文中で扱うのはちょっと抵抗があったため巻末に掲載した」と話す。

 ◆夫婦別姓

 「夫婦別姓」について、現行では結婚する時の選択肢として例示する教科書もあったが、今回文科省は「夫婦別姓は賛否両論があり、法制化の動きは止まっている」として検定方針を変更、「夫婦別姓が実現しているような誤解のおそれがある」と前回認めた記述に意見を付した。教科書会社側は選択肢から除外した。

(2005/4/6/00:53 読売新聞 無断転載禁止)
by miya-neta | 2005-04-06 11:40 | 教 育