自動停止装置、最古のタイプ 国交省
2005年 04月 25日
アサヒコム 2005年04月25日15時01分
国土交通省は、JR宝塚線の事故を、営団地下鉄(当時)日比谷線の脱線事故より1段階上に当たるレベル4の非常態勢と判断した。91年の信楽高原鉄道と同じレベルだ。
国交省によると、脱線現場は右カーブで、制限速度は70キロ以下だった。制限速度を超過していたかどうかは確認できていないという。現場に設置された自動列車停止装置(ATS)は、先行列車との間隔を制御するもので、速度超過した列車にブレーキをかけるシステムにはなっていない。速度超過しても、列車を制御する運転指令では分からないという。このATSは旧国鉄時代に導入された最も古いタイプだが、JR各社では、まだ多くの区間で同タイプが使用されているという。