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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

田尾監督、三木谷オーナーに反論


スポニチ Sponichi Annex ニュース 野球 2005/04/29


田尾監督、三木谷オーナーに反論_b0067585_10251420.jpg 11連敗中の楽天・田尾安志監督(51)は28日、三木谷浩史オーナー(40)に反論した。同オーナーは27日にコーチ陣の配置転換を示唆したが、田尾監督は不快感を示し、首脳陣の見直しを拒否。同監督は29日からの西武3連戦後にも何らかの結論が出るとの見通しを示した。開幕から27試合で両者の対立が浮き彫りになり、一気に田尾監督の去就問題にまで発展する可能性さえ出てきた。

 三木谷オーナーのコーチ陣の配置転換を示唆する発言に黙っていることはできなかった。フルスタ宮城での練習後、田尾監督はベンチに腰を下ろすなり、オーナーに反論を開始した。

 「監督としては“この時期に”というのはある。僕は選手、解説者を含めて30年間は野球界を見てきている。この1カ月で三木谷さんが言われるのは残念だなと思う」

 三木谷オーナーは27日に都内で「基本的には1年間、様子を見てみようと思ったけれど、時間のない中でのチームづくりだったので、ある程度の組閣の見直しはあるかもしれない」と発言。本社サイドでは開幕から30試合を区切りとし、すでに水面下ではコーチ陣のテコ入れを検討している。

 しかし、田尾監督にとっては全く寝耳に水だった。17日には若手起用を訴えたオーナーと対立したばかり。翌日、三木谷オーナーが電話を入れ、ひとまずは“和解”したが、その後は「話してない。本格的にそういうことを言われてから対応する」と連絡を取らない状態が続いていた。

 チームは現在、11連敗中で5勝22敗の最下位。勝率は2割を切る・185と低迷しているのは事実。だが、田尾監督は昨年11月の監督就任時からフロントに対してFA選手の獲得や、大物外国人の補強を要請してきた。しかし、球団側は経費削減のために補強費を極力抑え、選手の総年俸の上限を22億円に設定。実際は約19億円に抑え込んだ。他球団を戦力外となった選手と5000万円前後の助っ人では「誰がやっても苦労するのは目に見えていた部分もある」と田尾監督。十分な戦力を与えられない中、敗戦の責任がコーチ陣に向けられたことで、不満が一気に爆発したようだ。

 チームを強くしたいという純粋な思いから出たオーナーへの反論。「コーチ陣を含めていろいろあるけど、野球人としてのプライドがある。僕としての確信を持ってやっているプライドを認めてもらえるかどうか。西武戦が終わった時点でそれなりの結論が出るので、僕から皆さんにお話しすることも出てくるかもしれない」と田尾監督。球団側が駒田打撃コーチの2軍降格を検討しているとの情報もある中で「僕がやっている間はこの(コーチ陣の)メンバーを外すことはない」と断固拒否の姿勢を示しているだけに、今後は田尾監督の去就も含めて予断を許さない状況となってきた。

 ≪丸刈り三木谷オーナー 球団首脳に任せる考え示す≫楽天の三木谷オーナーはJ1の神戸―鹿島戦(神戸ユ)を観戦。田尾監督の発言について「問題があれば修正していく。誰が悪いという問題ではなく、コミュニケーションを取ってやっていく」と冷静に話した。

 前日はコーチ陣の見直しを示唆したが「慎重に決めるべきことは決める。基本的には現場で」と現場に理解を示す発言も。ただ、田尾監督との直接会談に関しては「僕は直接話はしない。現場で決めるべき人が決めればいい」と球団首脳に任せる考えを示した。

 この日は昼に都内で散髪を行い、大学時代以来18年ぶりという丸刈りで登場。「(理由は)全部です。ちょっと、むしゃくしゃしたもんで」と苦笑い。神戸では監督を解任したばかりだが「野球とは意味合いが違う。苦戦するのは分かっていた。一義的な責任は首脳陣にあって、最終的には僕にある」と話した。

 ≪3連戦で岩隈、一場が“競演”≫29日からの西武3連戦(フルスタ宮城)で岩隈、一場が先発する。同一カードで両投手が“競演”するのは初めて。30日に登板する岩隈は負ければ自身初の4連敗とあって練習後は「100球くらい投げました」と言葉少なでピリピリムードを漂わせた。31日に先発する一場は休養。小野投手コーチは「エースがダメなら若いヤツが頑張ればいい。一発を食わないよう考えて投げてほしい」と初勝利を期待していた。

[ 2005年04月29日付 紙面記事 ]
by miya-neta | 2005-04-30 10:25 | スポーツ