中国観客のマナーの悪さ、北京副市長が痛烈批判
2005年 06月 12日
【北京=末続哲也】10日の新華社電(電子版)によると、北京市の劉志華・副市長は同日、中国の観客のマナーの悪さを具体例を挙げて痛烈に批判し、2008年北京五輪を成功させるために振る舞いを改めるよう訴えた。昨夏のサッカー・アジアカップでの反日騒ぎも意識した発言と見られる。
劉副市長は「運動施設などのハード面の整備は順調だが、五輪成功のためにはソフト面でよりよい環境も必要だ。その中には、一流の観衆がいなければならないということも含まれる」と指摘。マナーの悪さの具体例として、「サッカー場で相手国の選手に盛んにブーイングを浴びせる」「卓球で相手のミスに拍手し喜んでいる」などと指摘。「それで中国選手が勝っても、英雄的と言えるだろうか」と問いかけた。
このほか、テニスの試合などで観客が試合中に携帯電話を切らなかったり、写真の撮影にフラッシュを使ったりしてプレーが妨害された例などを引き合いに出しながら、市民に「主催者としての風格」を示すよう求めるとともに、地元のスポーツ団体に対しても、良い応援の見本を示すよう求めた。
(2005年6月12日1時20分 読売新聞)