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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

アーチェリー:守屋、1点差で敗れ銀メダル 世界選手権

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 アーチェリーの世界選手権第5日は25日、マドリードで行われ、男子個人決勝で守屋龍一(近大)は101-102の1点差で鄭載憲(韓国)に敗れ、日本選手初の金メダル獲得はならなかった。日本男子の銀メダルは77年大会の亀井孝以来2人目。勝ち抜きトーナメント制の方式になってからは、初のメダル獲得となった。

 初出場で決勝に勝ち上がった20歳の守屋は、バルセロナ五輪銀メダリストで31歳の鄭載憲に食い下がり、2回目まで2点をリードしたが、3回目で調子を崩して逆に5点差をつけられ、追い上げたが届かなかった。

 女子個人はアテネ五輪銀メダルの李成震(韓国)が優勝した。

 世界フィールド選手権では女子の河渕志津子が78年に優勝したことがある。(共同)

 ▽守屋 足ががたがた震えて、自分が自分でないまま矢を打っていた。こんな緊張は生まれて初めて。相手のスコアを意識して戦う余裕はなかった。1点差で負けたのは悔しいけれど、思ってもみなかった銀メダルは最高にうれしい。(共同)

 ◇「守屋もこれからが本当の戦い」…山本

 20歳の守屋の顔に苦渋がにじんだのは、2点リードで迎えた3回目だった。1本目を左上に大きく外して6点。立ち直れないまま2本続けて7点。バルセロナ五輪銀メダルのベテラン鄭載憲はチャンスを逃さず、9、8、10点をマーク。通算73-78で逆に5点の大差をつけられた。

 大きなつまずきを守屋が振り返った。「緊張したままで何が何だか分からないまま矢を打ってしまった」。初出場でしかも海外の国際大会で初めて経験する決勝。「足が震えっぱなしだった」という言葉が、初陣の難しさを物語っていた。

 中学時代は野球少年。岸和田産高に入学してからバットを弓に持ち替えた。手ほどきを受けた監督が、アテネ五輪で銀メダルを取り、「中年の星」となった山本と日体大時代の同期。「うまくなりたければ山本を見習え」が口癖だったという。

 101-102。小差で金メダルを逃した悔しさは、試合後しばらくしてから込み上げてきた。「普段通りにやれば、勝てていたかも。でもそれができなかった。もっとたくましくならなくては」。日本のアーチェリー界を背負う山本は、頼もしい後輩の出現に「1点差で逃した悔しさをあしたにどう生かすか。ぼくは五輪で銀メダルを取るのに20年をかけた。守屋もこれからが本当の戦い」と話した。(共同)

 【略歴】守屋龍一(もりや・りゅういち)大阪・岸和田産高でアーチェリーを始め、近大進学後は03年世界室内選手権、ユニバーシアードの代表。昨年のアテネ五輪は出場権を獲得できなかったが、その後の全日本選手権では準優勝した。今年5月の世界選手権最終選考会で1位となり、日本代表入りした。8月のユニバーシアードにも出場予定。173センチ、69キロ。大阪府出身。20歳。(共同)

毎日新聞 2005年6月25日 19時29分
by miya-neta | 2005-06-25 19:29 | スポーツ