人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

日産・三菱自、女性が育児中でも働きやすい環境制度拡充

freeml_detail 【日刊工業新聞 2005/06/27 5頁 772字】


自動車メーカーが女性従業員の育児休業・勤務制度を拡充している。日産自動車は4月から、育児休職の期間を従来よりも1年1カ月延長し、子供が2歳に到達後の4月末までとした。三菱自動車は4月から、残業が免除になる子供の対象年齢を、従来の1―3歳から小学校入学前までに引き上げた。乗用車の購入時に女性の意見が決め手になることが増えている。このため、育児中でも働きやすい環境を整備し、女性社員をつなぎ留めることで、商品企画や経営に多様な視点を反映させる考えだ。

日産が育児休職の期限を延ばすのは、育児や職場復帰する際の負担を軽減するため。期限も従来は年度末の3月末としていたが、保育園の入園時期が4月初旬であるのを踏まえ、入園直後の1カ月間は安心して「慣らし保育」ができるよう、4月末に変更した。

同社は、国内の個人ユーザーの約3割を女性が占める。さらに、顧客の6割は購入時に女性の意見が反映されるという。このため、女性を積極的に登用して、商品開発やサービスに女性の視点を取り入れる方針で、管理職に占める女性の割合を、現在の1・6%から07年度には5%程度に高める目標だ。

三菱自動車が残業免除の対象を広げたのは、「本当に大変なのは子供が幼稚園にいる間」との声が強かったからだ。4月に施行された「次世代育成支援推進法」では、1―3歳の子を育児する者から請求があった場合に、時間外労働をさせないとの規定がある。同社はこれを上回る「小学校就学前まで」に対象を拡大。男性を含む全社員に適用可能にした。この結果、従来は毎年1―2人程度だった同制度の利用者が10人に増えた。

同社は、リコール隠しなどの問題が起きた背景として、「男性社会や三菱自動車だけの独りよがりの視点しかなかったことも要因」と分析。事業の再生には、商品デザインや社内制度などで新しい視点が必要と説明する。


※本サービスでは写真・図表等の提供はいたしておりません。
by miya-neta | 2005-06-27 10:11 | 社 会