相撲協会、貴乃花親方に厳重注意 協会運営めぐる発言で
2005年 07月 18日
2005年07月18日19時31分
日本相撲協会は18日、貴乃花親方(元横綱)が協会運営などに関する持論をメディアで繰り返し発言したことに対し、厳重注意をした。協会内には「改革を語るならば一門の理事に意見を上げるなど、組織の一員として筋を通すべきだ」との意見があり、高砂広報部長(元大関朝潮)は「今後こうした問題を起こしたら処罰する」と話した。兄の花田勝さん(元3代目横綱若乃花)との確執については「今回の注意とはまったく関係ない」とした。
貴乃花親方は5月30日に父の二子山親方(元大関貴ノ花)が亡くなって以降、取材に積極的にこたえて兄を批判する一方で「力士の年俸制の導入」などの持論を語っていた。大相撲名古屋場所9日目の18日、愛知県体育館で貴乃花親方から協会の役員(理事、監事、役員待遇)全員が話を聞き、口頭で注意した。
高砂広報部長は「今の協会のやっていることを否定していると受け取られかねない発言があった。本人にはそういう認識はなかったようで、申し訳ございませんと頭を下げていた」と説明。北の湖理事長(元横綱)は「誤解を受けないよう、行動と言葉に責任を持つよう伝えました」と話した。