「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

【主張】皇室典範会議 日本の将来見据え結論を

Sankei Web 産経朝刊 主張(2005/07/31 05:00)


 女性天皇の可否を含めた皇位継承のあり方などを議論している「皇室典範に関する有識者会議」が、中間報告としての論点整理をまとめた。

 現行のままでは「早晩、皇位継承資格者が不在となる恐れがある」という危機感のもと、事実上二者択一の形をとっている。あくまで男系(父親の系統)の男子が皇位を継承するための方策をとるか、女性天皇や女系天皇を認めるかであり、それぞれの長所や問題点を指摘した。

 当初懸念されたような安易な「女性天皇容認」に流されず、皇室の伝統を守る立場から、旧皇族やその子孫を皇族とするなどの方策で、男系を維持する案にもかなりの比重を置いている。その点は評価していいだろう。

 なぜなら、日本の皇室が国民から信頼や崇敬を得ているのは、百二十五代にわたり、男系という「唯一の原則」で皇位が継承されてきた「伝統」によるからだ。その伝統が崩れれば、天皇が国民統合の象徴たりうるか、疑問の声があって当然である。

 むろん、戦後に皇籍離脱した旧皇族を復帰させることにより、男系の皇位継承資格者を増やすという案には問題点もあるかもしれない。

 論点整理では「旧皇族は六十年近く一般国民として過ごし、今上天皇とも遠い血筋の方々だ」とし、国民の理解を得るのは難しい、との意見があることを指摘している。

 しかし歴史上には、比較的「遠い血筋」から皇統断絶の危機を乗り切った継体天皇の例もある。旧皇族の中には今でも「宮様」と呼ばれ、敬愛を集めているケースもあることを考えれば、国民の理解が得がたいとは言い切れないだろう。

 いずれにせよ、皇室典範会議の議論や今回の論点整理を通じ、国民の間に日本の社会における天皇や皇室の存在の大きさについて、関心や理解が深まったことは間違いない。

 会議は論点整理のうえに立ち、今年中にも結論を出したいとしているが、そうした国民の声にも耳を傾け、急がず慎重に議論を進めてほしい。

 言うまでもないが、結論は、伝統の上に立って日本の千年、二千年の将来のために皇室がどのような役割を担っていくのかという、深い考察のもとに出されるべきである。
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by miya-neta | 2005-07-31 10:35 | 政 治