「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

米ハリケーン:経済へも深い爪あと 企業、情報収集急ぐ

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 米国南部を襲った大型ハリケーン「カトリーナ」の被害を受け、現地に拠点を持つ日系企業でも、操業停止や物流の混乱などの影響が出ている。現地が混乱し、詳しい状況が把握できていない企業が多く、さらに被害が拡大する可能性もある。復旧・復興に時間がかかるとの見方が広がっており、関係企業は情報収集を急いでいる。

 ■ガス油田に被害

 被害を受けたルイジアナ州は、穀物や果実、化学品の生産が主な産業で、メキシコ湾に面していることから物流の拠点でもある。メキシコ湾岸は、原油や天然ガス生産、石油精製関連施設が集中する地域で、日本企業では、新日本石油がガス油田の権益を持ち、米国市場向けに販売している。

 新日石はハリケーンが近づく前に主なガス油田27カ所のうち22カ所の生産を停止した。ハリケーン通過後に4カ所は再開したものの、残り18カ所は現在も停止中。このうち半分程度は被害が軽く、1~2週間で再開できる見通しだが、残る油田は現場に行く手段がないため、被害状況がまだ確認できていない。パイプラインの被害なども未確認だ。

 ■広がる操業停止

 全農はニューオーリンズに穀物の保管施設があるが、搬送路のミシシッピ川が使えず、操業はストップ。日本国内への輸入飼料は年間約1000万トンだが、日本国内には在庫や備蓄で2カ月弱分の飼料があり、「すぐに足りなくなる心配はない」と説明する。

 日産自動車はミシシッピ州にあるキャントン工場の操業を8月29日から2日間停止したが、31日から再開した。ピックアップトラックなど2500台分の生産が遅れたが、在庫で対応できるという。一方、ニューオーリンズ周辺のトヨタ自動車の販売店29店舗が被災し、このうち5店舗は全壊した。ホンダも10店舗程度で営業ができない状態だ。

 中国塗料は、塗料生産のニューオーリンズ工場の操業を8月28日から停止している。浸水などの被害を受けた可能性があるが、「周辺の交通網が寸断され、正確な様子を把握できない」という。また、同州にある信越化学工業の塩化ビニール樹脂工場は28日に一部操業を停止したが、31日に生産を再開した。

 ■物流も混乱

 日本郵船は、2日にニューオーリンズに着く予定の運搬船があったが、到着地を急きょヒューストンに変更した。今月中旬、ニューオーリンズから日本に穀物を運ぶ契約があるが、「荷を港に持ってくることができない。荷物がこなければ契約を解除する」という。

 旅行業界は、ジャルパックが米国南部をめぐるツアーの8月31日~9月21日出発分の募集を中止した。約20人が申し込んでいたが取りやめになった。ただニューオーリンズ周辺は、「ジャズなどこだわりのある人が行く場所」(日本旅行)とされ、ツアーは少なく、大きな影響はないという。

 ■支援の動きも

 日本企業で復興支援の動きも広まっている。トヨタ自動車は赤十字などに500万ドル(約5億5000万円)を寄付する。また松下電器産業は本社と北米の現地法人から計100万ドル、東芝も100万ドルと医療用機器を寄付する。日産自動車は50万ドルを赤十字に寄付し、工場があるミシシッピ州にピックアップトラック50台を貸し出した。伊藤忠商事の米国子会社も5万ドルを寄付する。

毎日新聞 2005年9月2日 21時37分 (最終更新時間 9月2日 21時57分)
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by miya-neta | 2005-09-02 21:37 | 国 際