「岸和田だんじり祭」始まる
2005年 09月 14日
【2005年9月14日】
掛け声とともに疾走するだんじり(14日午前、大阪府岸和田市)
男たちが引くだんじりが豪快に街を駆け抜ける――。大阪府岸和田市の「岸和田だんじり祭」が14日始まり、スピード感あふれるだんじりの疾走に大勢の見物客が声援を送った。
まだ薄暗い早朝から、市内各地で「そーりゃ、そーりゃ」と掛け声が一斉に上がり、高さ約4メートル、重さ約4トンのだんじり計34台が町中に繰り出した。全速力で交差点を曲がる「やり回し」では沿道から大きな拍手がわき起こった。
元禄年間に五穀豊穣(ほうじょう)を祈願して始まったとされ、約300年の歴史を持つ伝統行事。15日には岸和田市内3カ所の神社に入る「宮入り」が行われる。2日間で昨年並みの計約45万人の人出が見込まれている。
岸和田市に実家があり、毎年来るという八尾市の女性(54)は「子供から大人まで、それぞれの地区が一体にまとまっているのが大きな魅力です」と興奮気味に話した。(共同)