「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

独裁的でも改革を「壊す」ことが先決

asahi.com : マイタウン東京 - 朝日新聞地域情報


 前回接戦だった選挙区が次々とひっくり返り、民主党が大勝していた選挙区までも自民党が制した。都内の25小選挙区のうち23。ここまで自民党を圧勝させたものは何か。これまでの選挙とは違う選択をした有権者の声を集めた。

 民主候補が3回連続で勝っていた19区。

 西武新宿線・花小金井駅そばの青果店の女性(50)は、これまで知人のつてで別の党に入れていたが、今回は自民に投票したという。判断基準になったのは郵政民営化。夫との会話でも「役所にも用の無さそうな職員がいる。宿舎もあってうらやましい」と、つい公務員批判がでる。民営化に突き進む小泉氏の姿は魅力的に見えた。「ばっと物事を言い切る魅力があるのよ。岡田さんは何を言いたいのかははっきり分からなかった」

 西東京市の運輸会社員の男性(34)は小泉首相の演説を見に出かけた。「小泉さんには『こうと決めたらこうだ』という格好良さがある。臭い物にはふたをしていたような政治家とは違う」

 西東京市に住む早稲田大4年の男性(21)は参院選や都議選では民主候補に投票してきた。「自民党はそろそろ限界、政権交代が必要」との思いからだ。今回も比例は民主だったが、小選挙区は自民候補を選んだ。

 街頭演説を聞くと、郵政民営化ばかりではなく、年金問題など他の問題もきちんと話していた。「自民党っぽくないし、新しいことをやってくれそう」。人物本位で一票を投じた。

 「投票した候補者には期待している。でも、これだけ自民党が大勝してしまうと、何でもありになりそうで少し怖い気もする」

    ◇

 大田区の不動産会社員の男性(32)が投票したのは大学時代以来という。日曜日は仕事が入ることが多く、期日前投票までしようとも思えなかった。だが「今回は何かが違っていた」という。

 郵政法案をめぐる解散劇をテレビで見た。周囲の説得を受けても、小泉首相は解散を断念しなかった。「男気」を感じた。反対派の選挙区に「刺客」を次々と送る戦術は、下手なドラマより面白かった。郵便局に勤める友人から「民主に」と頼まれたが、迷わず自民候補を選んだ。

 今にすれば、小泉首相が森前首相と「ひからびたチーズ」で会談した頃から仕組まれた「劇」じゃないかとも思う。だが、投票した人が当選してよかったと素直に思う。

 台東区に住む40代の公務員男性は「政権交代は困る」の一念から一票を投じた。民主が自民にどれだけ迫るか気になり、夜、テレビをつけてぼうぜんとした。「票差はさほどないのに。小選挙区の怖さを感じた」

 行政はサービス業、窓口は365日開けるべきだ――が持論。郵政民営化で公務員を減らす自民の方向性は正しいと思う。民主も公務員削減を言うが、目標がきつすぎて理想論に聞こえる。自民と同じように改革を叫ぶのは「後出しジャンケン」のように感じた。

 「今回は選挙カーの大音量があまり聞こえなかった。その分、テレビの方がにぎやかだったということでしょうか」

    ◇

 練馬区に住む自営業の男性(35)は、前回は小選挙区、比例区とも民主に入れた。これまでは「候補者の顔を見て、信頼できそうな人に入れてきた」。だが、今回は違った。自民の候補者なら誰でもよかった。

 郵政民営化より、年金問題が一番大事だとは思うが、「今まで政治にはがっかりすることが多かった。小泉さんのやり方はほとんど独裁的だけど、政策を実行するためには必要。今度こそ本当に改革して欲しい」。

 「有権者の目は厳しい。自民に改革ができなければ、次の選挙ではすぐにひっくり返る」と、民主にも期待している。

 練馬区のタクシー運転手の男性(59)も今回は選挙区、比例区とも自民を選んだ。「『自民党をぶっ壊す』という言葉は本当は野党が言わないといけない」と残念がる。「壊すことが先。新しいものをつくるのはその後だ。民主は今回、せっかくのチャンスを生かせなかった」

(2005/9/13)
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by miya-neta | 2005-09-13 08:33 | 政 治