「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

外国館展示“第二の人生” 万博閉幕後

中部発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


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 閉幕まで1週間を切った愛・地球博(愛知万博)で、外国館の展示品の寄贈や売却に向けた動きが急ピッチで進んでいる。贈り先は、フレンドシップ事業のパートナーを務める愛知県内の自治体が多いが、展示品と縁の深い所に譲渡されるケースも。各館とも閉幕をにらんだ“後片付け”に懸命だ。

シンガポールの薬草→金城学院大 オランダ壁タイル→ゆかりの施設 2億円ネパール寺院→1人に絞る

b0067585_15255680.jpg シンガポール館では、展示中の薬草や漢方薬、香辛料約300種を、今春薬学部を開設したばかりの金城学院大(名古屋市)に寄贈する。マレー系や中国系など多民族が混在する同国は、民族ごとに使用する薬草などが異なる。

 展示品は家庭で利用されているものが中心だが、中にはセミの抜け殻やカマキリの卵といったものも。複数の大学から譲渡の申し出があったが、中部シンガポール協会と縁が深い同大に決まった。同館マネジャーの吉田明子さんは「日本では手に入りにくい薬草もあるので、ぜひ研究に役立ててほしい」と話す。

 オランダ館内の壁面に張られた「デルフト焼」のタイル7600枚は、オランダゆかりの国内の施設に、1枚5000円で譲渡の方向で交渉が進んでいる。「日本での万博の記念に何かを残したい」と考えていたところ、施設側から働きかけがあった。

 タイルは、1600年代から続く老舗の職人がアムステルダムの街並みを1枚ずつ丁寧に仕上げたものだけに、同館は「自国と関係が深い場所に残りそうで、うれしい」。

 開幕早々、2億円の売値を付け、話題を集めたネパール館の仏教寺院も、買い手が決まりそうだ。14~15世紀の建築様式にのっとり、職人が1年がかりで再現した展示品の目玉には、全国から7件の引き合いがあったが、最終的に1人に絞られた。「買い手はまだ明らかにできない」と言うロシャン・シャキヤ館長だが、本国への輸送費の節約にもなり、ニンマリ。

 カンボジア館は全展示品を売却する方針だが、館内に再現した伝統家屋(組み立て費など含め約750万円)だけが売れ残る。「カンボジアの経済は厳しく、すべてを買い取ってほしい。寄付するつもりで」と、セールスマネジャーの菊佳織さん(31)は呼び掛ける。

 人気がじわじわ上昇し、今では4時間待ちの行列が続く国際赤十字・赤新月館。ミスター・チルドレンの曲に合わせ、災害や病気、戦争などで苦しむ人たちを救う様子を紹介した7分間の映像ショーは多くの感動を呼び、「映像を残してほしい」との要望が1日2~3件寄せられている。館側も「閉幕後もどこかで上映したい」と可能性を探るが、映像や曲の使用については著作権上の新たな許可が必要で、難航している。だが、館内の掲示板に1日400枚は寄せられるというメッセージは、日本赤十字社(東京)に保管されており、幾つかを選んで本か報告書にまとめる予定だ。

(2005年9月20日 読売新聞)
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by miya-neta | 2005-09-20 08:22 | 国 際