「プール金は慣習だった」 元NHKプロデューサー
2005年 09月 26日
番組構成委託料名目でNHKから金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元NHKチーフプロデューサー磯野克巳被告(48)は26日、東京地裁(村瀬均裁判長)で行われた被告人質問で、不正を始めた動機について「(番組構成委託料名目などによる)プール金は慣習だった。正規に処理できない請求のため必要で、ないと仕事が進まなかった」と述べた。
磯野被告はプール金を「ある程度のポスト以上であれば誰でも(存在を)知っている。正規に処理できない金額は月100万円以上だったと思う」とし、高額に上った部外者との飲食、番組の打ち上げや深夜まで仕事をした際の食事代などに充てたという。
また、資金流用について「(1980年の)入局当時からそういう姿を見てきた。自分もその立場になれば、しなくてはならないと思っていた」「NHKのためだと思っていたが、(今考えると)私的流用と同じだった」と述べた。