れんが650個はがされる 呉の大和ミュージアム敷地
2005年 10月 11日
11日午前9時40分ごろ、広島県呉市宝町の市海事歴史科学館(大和ミュージアム)で、建物南側の遊歩道に敷き詰められたれんが約650個が縦約3メートル、横約5メートルにわたってはがされ積み上げられているのを清掃員が発見、110番した。
れんがの一部は数十メートル離れた大型資料展示室の強化ガラスに投げつけられ、3カ所に傷がついていたが、旧日本海軍の魚雷やゼロ戦など展示物は無事で、けが人もなかった。呉署は器物損壊事件として捜査を始めた。
同館は旧海軍の戦艦大和の10分の1模型で知られ、4月の開館以来、半年足らずで約87万人が訪れた観光名所。東洋一の軍港と呼ばれた呉の歴史や船舶の関連資料約2000点が展示されている。
調べでは、れんが1個の大きさは縦21センチ、幅7センチ、厚さ6センチ。呉署は、何者かが10日深夜から11日朝にかけて敷地に侵入したとみて防犯カメラの映像を分析、容疑者の特定を急ぐ。
同館によると、11日は休館日。10日午後10時すぎまで職員が残っていたが異常はなかった。夜間は敷地の周りにチェーンが張られるが、侵入は可能という。
戸高一成館長は「悪質ないたずらで驚いている。このようなことは二度とあってほしくない」と話している。(共同)
(10/11 13:43)