「リチウムイオン」がハイブリッド向け主流…小吹トヨタ常務
2005年 10月 17日
2005年10月17日
トヨタ自動車の小吹信三常務役員は17日、都内のホテルで開かれた「2005東京国際自動車会議」のハイブリッド技術に関するセッションで、ハイブリッド車用の2次電池について「2010年にはリチウムイオン電池が主流になる」との見通しを示した。
現在、トヨタおよびホンダのハイブリッド車ではニッケル水素電池を2次電池に採用、事実上の世界標準となっている。リチウムイオンは次世代2次電池と位置づけられているが、コストなどの課題がある。
小吹常務役員は、「今後、ハイブリッド車がよりヘビーデューティになる過程で、ニッケル水素電池は限界が来る」と指摘。「高い出力密度が実現できるリチウムイオンが主流になる」と述べ、世代交代の時期が2010年前後になるとの見解を示した。
《池原照雄》