「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

民主党大会 代表支え政権党に脱皮を

Sankei Web 産経朝刊 主張(12/18 05:00)


平成17(2005)年12月18日[日]

 前原誠司氏が代表に就任して初めての民主党大会は、「党再生を果たし、政権に再挑戦する」とうたった来年度活動方針を採択して二日間の日程を閉幕した。

 さきの米中歴訪で、自らの所信を臆(おく)せずに披瀝(ひれき)した前原氏がさらなるリーダーシップを発揮して、民主党を政権が担いうる責任政党に脱皮させることを期待したい。

 大会では、前原氏の集団的自衛権行使容認発言や中国脅威論に対し、「党内民主主義を無視して発言したのなら問題だ」(北海道連代議員)といった批判や不満が相次いだ。保守系から旧社会党系までさまざまな議員を抱え、党内融和に配慮するあまり、外交・安全保障分野を中心に、政策的なあいまいさを放置してきた結果だ。

 とくに、「護憲」の呪縛(じゅばく)から脱却できない旧社会党系議員には、「憲法を改正しなければならないと考える政党に与党も野党もない」と言い切る前原氏への反発が強い。菅直人元代表や小沢一郎前副代表らも「野党として自民党との違いや民主党の独自性を明確にすべきだ」と主張している。

 これに対し、前原氏は「下から意見を積み上げて、それを代表として発言するのは、私の求めるリーダー像ではない」という信念に従って自らの主張を貫いた。党首として当然だ。政策的なあいまいさを排し、民主党を再生しようという意欲を評価したい。

 前原氏は自らの外交・安全保障の考え方をまとめた「前原ビジョン」を近く発表する。憲法を改正して集団的自衛権の行使を認める方向で、党内の意見集約を進める考えだ。前原氏は来年末をめどに、党としての明確な外交・安保政策を確立したいとしているが、民主党の存在意義を高めるためにも早急な政策立案を求めたい。

 ただ、党内情勢は前原氏にとって厳しさを増している。旧社会党系をはじめ、菅、小沢両氏らを支持するグループの一部で、来年九月の代表改選に向けて、「前原包囲網」を形成しようという声も聞こえ始めた。党内抗争に走ろうというのだろうか。

 前原氏が力説したように、民主党はオープンな議論を通じて、国民が安心して政権を委ねられる政党に生まれ変わる正念場を迎えている。国民はその行方を注視している。
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by miya-neta | 2005-12-18 05:00 | 政 治