「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

刷新か、共産岐路 あすから党大会 不破議長の去就焦点

Sankei Web 産経朝刊 (01/10 05:00)


平成18(2006)年1月10日[火]


伸び悩み…若返り求める声

 共産党は十一日から四日間、静岡県熱海市の党伊豆学習会館で第二十四回党大会を開く。平成十六年一月以来、約二年ぶり。焦点は今月七十六歳を迎える不破哲三議長の去就だ。昨年九月の衆院選では公示前の九議席を確保したが、十九年の参院選に向け党勢拡大を図るため、不破氏が高齢を理由に議長を退き、指導部刷新に踏み切るかどうか。十五年の衆院選で惨敗し、一時は責任論が浮上していた志位和夫委員長(51)は続投する見通しだ。

≪くすぶる花道論≫

 「議長を勇退しても常任幹部会委員にとどまれば、党の政治路線への影響はまったくない」

 四日の「党旗開き」の後、共産党関係者は党大会での人事見通しについてこう断言し、不破氏が議長を退く可能性もあり得るとの見方を示した。党の主要な財源である「しんぶん赤旗」は購読料の滞納や不払いが深刻な問題となって党の台所を直撃しており、伸び悩む党勢の挽回(ばんかい)に向け、指導部の若返りを求める党内の声を代弁したとみられる。

 当の不破氏は自らの進退について一切言及したことはなく、周辺も「党大会が決めることだ」とそっけない。だが、不破氏は平成十六年の前回党大会で、党の政治路線や目指すべき社会の姿を明記した最重要の基本文書・綱領を四十三年ぶりに改定。昨年には回顧録を出版し、「議長から身を引く環境を整えた」(関係者)と、人事断行への布石を打ってきたとの見方は根強い。

 昨年十二月上旬に来日した中国共産党代表団との理論交流では、「しんぶん赤旗」などで不破氏の“活躍”を大々的に報告。改定した共産党の綱領について、中国側から「全面的に研究する必要がある理論」との評価を引き出したことを、盛んにアピールしてみせた。しかし、党内外では逆に、「日中理論交流を花道に不破氏が議長を勇退するのではないか」(共産党ウオッチャー)との憶測を呼んでいる。

 一方、平成二年の第十九回大会で、三十五歳の若さで書記局長に抜擢(ばってき)され、党のエリート街道をひた走ってきた志位氏は、公示前議席を何とか守ってひと息ついた格好だ。四日の「党旗開き」では「今年は本格的な前進の流れをつくる年にしたい」と、委員長として党勢拡大に取り組む意欲を示した。

 仮に、不破氏が議長を勇退した場合、志位氏は委員長を続投。議長ポストは中央委員会の司会役に格下げし、参院議員の市田忠義書記局長(63)を起用。書記局長に小池晃参院幹事長(45)を登用する可能性もある。

≪現実路線?≫

 「一番艶(つや)のある部分だった」

 志位氏が周辺にこう本音をもらすのは、昨年十一月の第五回中央委員会総会(五中総)で言及した対米政策のくだり。同氏は米外交について「国際問題を外交交渉によって解決することを模索する動きが起きていることは注目される」と“評価”してみせ、出席した委員らを驚かせている。

 共産党は在日米軍基地の再編問題で「保守を含む自治体ぐるみの反対闘争」(志位氏)を展開していく方針だ。「アメリカ帝国主義」を「敵」と位置付ける路線はすでに放棄しているものの、従来の反米路線は不変。党大会で志位氏が対米方針についてどう説明するかも注目される。

 志位氏はこのほか、(1)衆院小選挙区選挙供託支援基金の新設(2)将来の幹部養成を目的とした中央の「特別党学校」の開設-を打ち出す。

 共産党は昨年、一都四百八十八市区町村での選挙で六百二十二人を当選させ、「当選者数は第一党」(志位氏)と胸を張る。しかし、国政では昨年の衆院選で多くの立候補者が法定得票数に届かず惨敗。計約七億三千八百万円の供託金を没収されており、「しんぶん赤旗」問題と相まって党の台所は“火の車”だ。今年も党の財政悪化に歯止めをかけるのが、指導部にとって喫緊の課題であることに変わりない。
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by miya-neta | 2006-01-10 05:00 | 政 治