人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

嗚呼 言うは易く行うは難し! 「本を読む力のつけ方」

asahi.com: 本を読む力のつけ方-教育


2006年01月12日10時22分

 ニューヨーク(NY)の私立エレメンタリースクール(日本でいう小学校)4年生になった息子の学校での勉強が、がぜん本格化してきた感じがする。

 先に4年生になった子どもを持つNYのママ仲間から話は聞いていたが、ここまでとは正直思っていなかった。

 現在マンハッタンの公立中学校1年生になった息子を持つ伸江ちゃんは、「4年生になったら学校の勉強も難しくなったけど、宿題の量も半端じゃなかったよ。へたをすると、3、4時間くらいかかっちゃうときがあるから、親も心してかからない大変だよ」と言っていた。

 NYのエレメンタリースクールは、公、私立とも、教科ごとに担当教師がかわるところがほとんどで、たとえばクラス担任の専門が数学だった場合、英語、科学、体育、音楽などは、それ専門の他の教師が教える(日本の中学校のように)。

 伸江ちゃんは、「担任が全教科教えているわけではないので、たとえば科学の教師が、数学の教師がどれだけ宿題を出しているのかお構いなく、自分の教科の宿題を出すから、そりゃもういっぱい宿題が出ちゃうってときもあるって感じだよ。それもリポートを書くものが多いから、すごく時間がかかるよ」とも言っていたが、まさに現在、うちの息子の学校もそんな感じだ。

 私が小学校4年生の頃、こんなに本を読んだかなあ、こんなにリポートを書いたかなあ、中学、高校でもやらなかったぞ、こりゃ、大学なみだなあ、という感じなのだ。

 4年生になって初めての保護者懇談会のとき、各教科の担当教師たちは、「教科ごとにいろいろな本をたくさん読ませます。そしてその内容をしっかり読み取り、まとめる力をつけるために、たくさんリポートを書かせます。内容をしっかり読み取り、まとめる力こそが、すべての勉強の基礎になるからです」と、力強く言っていた。

 その言葉通り、息子たち4年生は現在、学校でも家でも、ほんとうにいっぱい本を読まざるを得ない状況に、うんも寸もなく置かれている、という感じだ。

 たとえばついこの間まで彼らは科学の授業で、「地球の温暖化」について勉強していた。教科書はもとより、地球の温暖化について書かれた本や、インターネットから取り出した新聞の記事や資料をたくさん読んでいた。

 そしてその後に出された宿題は、ずばり、「地球の温暖化とは何かを、リポート用紙2枚にまとめる」だった。きちん理解していないと書けない問題なので、もう一度家で、教科書や資料を読み返したりしなければならない。

 しかし、9歳、10歳児の彼らは、みんなこの宿題をちゃんとやってきたそうだ(息子談)、すごいね。

 彼らを見ていると、「やればできる、子どもをあなどるな」という感じなのである。

(次週に続く)
by miya-neta | 2006-01-12 08:31 | 教 育