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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

開校以来ずさん運営 仙台インターナショナルスクール

河北新報ニュース


 仙台市泉区の「仙台インターナショナルスクール」(NPO法人東北国際学園経営)が経営難を理由に10日で休校した問題で、昨年9月の開校時から、水道の未整備で水洗トイレが流せなかったり、校庭の造成が遅れたりしていたことが18日、分かった。保護者は「初めから教育機関の体をなしていなかった」と批判している。

 保護者の話では、同校では水道管の引き込み工事が終わっていないといい、水道が使えず、隣の幼稚園からホースで水を引いたり、給水車で運び込んだりした。トイレは数人が利用してからまとめてバケツで流し、飲料水については、園児らが水筒を持参した。

 校庭は開校から1カ月半近く整備されず、その間、校舎の外に出られなかった。給食は週2回、自校で調理するという事前説明だったが、実際は業者が納入し、食べ物も冷めていたという。

 教室の様子を自宅のパソコンで見られるウェブカメラを設ける約束も果たされず、図書館の本もそろっていない。校舎内のパソコンや飲料の自動販売機も代金の未払いで、ほとんど引き上げられた。

 水道管の未整備は開校前、市の工事完了検査で発覚し、不合格となった。しかし、学園が「入校者が既に決まり、開校を遅らせることはできない」と建物の仮使用を申請し、見切り発車で開校した。市は開校後も水道の整備を促したが、学園は「金がない」と応じなかったという。

 保護者の一部は18日、泉区で会合を持ち、転園や、入園金と月謝の返還請求について、対応を話し合った。「開校が1週間延びた」「開校後もショベルカーで校庭を造成していた」「冬用の体操着の支給が遅れた」などの不満が相次いだ。

 同校は英語教育の私塾で、3―5歳の未就学児を対象にしたプリスクール(約130人)と、在留外国人の子弟や帰国子女の初等、中等、高等科(計約30人)がある。

 学園の池田伸成理事長は9日、資金繰りの悪化を理由に「新スポンサーが見つかるまで休校する」と保護者に告げた。「遅くとも1カ月半後には再開する」と説明しているが、保護者の多くは転園を検討している。

2006年01月18日水曜日
by miya-neta | 2006-01-18 23:43 | 教 育