「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

改正、高まる時期尚早論 紀子さまご懐妊兆候

Sankei Web 産経朝刊 (02/08 05:00)


平成18(2006)年2月8日[水]

 秋篠宮妃紀子さまの第三子ご懐妊の兆候が明らかになったことで、小泉純一郎首相が今国会での提出・成立を目指す皇室典範改正案に対する慎重論や時期尚早論がますます高まるのは必至だ。

 改正案が成立してしまうと、たとえ紀子さまの第三子が男子で、皇室伝統にのっとった男系男子による皇位継承が可能になっても、皇位は皇太子ご夫妻の長女、愛子さまからそのお子さまへと前例のない女系で継承される可能性が高い。ことの重大性は国会議員の間でも徐々に浸透している。

 「皇室典範改正はもうしばらく封印した方がいい。皇室の中でもいろいろな意見がある。それを無視して国会でどんどん進めるのは失礼だ」

 超党派の保守系議員でつくり、改正に慎重な「日本会議国会議員懇談会」の下村博文事務局長はこう強調する。政府高官は「これで多分先送りだろう」と漏らした。

 一方、女系容認の立場を表明した加藤紘一元幹事長も「十分時間をかけてやるべきではないか。拙速に走ると思わぬ混乱になる」と指摘した。

 もともと女性・女系天皇を認め、継承順位は長子(第一子)優先とした政府の「皇室典範に関する有識者会議」の報告に基づく改正案については、政府・与党内にも異論が強まっていた。

 特に長子優先については「たとえ愛子さまに弟が生まれても、何が何でも愛子さまを皇位継承者にするという不自然な案」(研究者)という指摘があり、政府内でも「国民感情になじむだろうか」(複数の高官)との疑問が出ていた。

 閣内でも麻生太郎外相、谷垣禎一財務相、中川昭一農水相らが改正案に慎重論を唱えており、麻生氏は「(改正推進派は)男子皇族がまったく生まれないかのごとき前提で話をしている」と批判していた。「改正案の閣議決定時には、署名せずに辞職するだろう」とみられる閣僚すらいる。

 「首相が強行すれば政局だ」(自民党中堅)との緊張感も高まっていただけに、党の大勢は「紀子さまにご懐妊の兆候があることを理由に、首相と慎重派の衝突を回避したい」(自民党筋)というのが本音のようだ。首相自身に対しても、「小泉さんは運が強い。(慎重・反対論が強まっている改正案提出から)撤退できる名分ができた」(参院関係者)とみる向きもある。

 一方、民主党の前原誠司代表は、紀子さまのご懐妊の兆候が皇室典範改正論議に与える影響について、「政治のテーマと直接結びつけて議論することは慎みたい」と指摘。公明党の神崎武法代表も「お祝い事とは切り離して、皇室典範問題については議論をすべきだろう」と“原則論”を述べてみせた。

 ただ、与党内では、紀子さまのご出産が予定される秋ごろまでは「落ち着いて様子を見る態度が必要」(伊吹文明元労相)との意見が今後も力を増しそう。政府筋は七日夜、「有識者会議のスタート時から、今国会で成立させるためにやってきたのだから改正案を提出していく」と方針に変更のないことを強調したが、高まる慎重論を前に説得力はなかった。(阿比留瑠比)
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by miya-neta | 2006-02-08 05:00 | 政 治