ブログ開発のドリコムが上場「世の中を楽しくしたい」
2006年 02月 09日
2006年02月09日18時51分
記者会見に臨むドリコムの内藤裕紀社長(右)=9日午後3時すぎ、東京都中央区の東京証券取引所で
京大生ベンチャーとしてスタートし、ブログ(日記風のウェブサイト)のシステム開発などを手がけるドリコム(本社・京都市)が9日、東証マザーズに上場した。ライブドアショック後に初めて株式上場するネット関連企業だったが、買い注文が殺到して初日は値がつかなかった。
内藤裕紀社長(27)は記者会見で「ファミリーコンピュータやウォークマンのように、我々の発明で世の中を楽しく、便利にしたい」と抱負を語った。
ドリコムの主力事業はブログ運営システムの開発と販売。大手企業を中心に200社以上にシステムを納入する。06年3月期の売上高は6億9000万円、当期利益は1億2000万円を見込む。
「子供の頃から発明家になりたかった」という内藤社長は高校時代から起業を目指し、京大在学中の01年に会社を設立。03年初めに雑誌で存在を知ったブログを本業に据えて急成長している。
内藤社長は、ライブドア事件については「一企業の事件であり、業界への影響はない。上場で得た約9億円の資金は営業活動と研究開発に使いたい」と語った。