LED:日亜化学、特許放棄へ
2006年 02月 11日
徳島県阿南市の精密機器メーカー「日亜化学工業」(小川英治社長)が、青色発光ダイオード(LED)の製造法にかかわる基本的な特許(404特許)を放棄する方針を固めたことが10日、分かった。同社元研究者の中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(51)が同社に404特許などを譲渡した対価を請求した訴訟では、昨年1月、同社側が8億4391万円を支払う代わりに、中村教授が404特許を含むすべての対価請求をしないという条件で和解していた。
同社は訴訟で「現在の青色LED量産技術は、404特許に基づいていない」などと主張しており、特許を所有し続ける必要性がないと判断したとみられる。
毎日新聞 2006年2月11日 東京朝刊