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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

皇太子さま:誕生日迎え会見 詳細その2止

皇室:MSN毎日インタラクティブ


--雅子さまの最近のご様子と今後のことについてお聞きします。昨年12月、「東宮職医師団の見解」が出されました。殿下はこの見解をどう受け止められましたか。子育てと公務の両立や、ライフワークになるような活動、研究、それらを公務に生かしていくか、医師団見解の提言を実現させるために、殿下の具体的なイメージをお聞かせ下さい。

 皇太子さま 雅子はおかげさまで少しづつではありますが、順調に回復に向かっていると思います。天皇、皇后両陛下をはじめ多くの国民のみなさまに温かく見守っていただいていることにこの場をお借りしてお礼を申し上げます。昨年12月に雅子の最近の様子ということで医師団の見解が発表されたのは、病名と治療方針、現在の病状、および今後の課題について国民のみなさんに理解していただくためで、これはあくまでも医師団の専門的な判断に基づいて、行われたものです。私ももちろんこの判断を尊重しています。

 雅子もお医者さまの治療方針に従って努力していますし、私もこれからも支えていくつもりです。雅子は皇族としての自身の役割と皇室の将来を真剣に考え、これまで努力してきましたし、現在もそのように考えて行動しており、私もそれに支えられています。環境の改善を勧めた医師団の見解は、こうした私たちの努力をさらに実現していくために有意義なものであると考えてのことであると思っています。

 私自身、雅子には今までの経験を生かしたライフワーク的なものが見つかるとよいと思っています。私自身が主として、今まで水上交通史を研究していることに、そのことがライフワークのようになりつつあり、いろんなことをする上で支えになっているように思えるからです。また、乗馬やテニスをはじめとした運動も治療の一環として行っておりますが、それもよい効果をあげているようで、今後も続けて欲しいと思っています。おかげさまで雅子は順調に回復しておりますが、まだ回復の途上にあることをみなさんにもご理解いただき、静かに温かく見守っていただければと思っております。

--昨年の会見では公務の新たなテーマとして環境や福祉、子どもの教育、国際文化交流などを挙げられるとともに、ご夫妻それぞれで別の公務をこなされていくケースもありうるとの考えを示されました。こうした公務の見直しについて、なぜ変える必要があるのか、どのような形に、どのように変えていくのか具体的にお聞かせ下さい。

 皇太子さま 公務についての考えは昨年の会見でもお話しましたので、あえて詳しくは申しません。公務については、今まであった公務はそれぞれ意義深いものとして行われてきておりまして、大切にしていきたいと思っています。また一方で、皇室が今まで時代にあった、あるいは時代に先駆けた公務をしてきたことを考えますと、やはり今の時代にできること、私たちの世代だからできるものを真剣に考えていくことも必要ではないかと思います。それらはもちろん公務をしながら見いだしていけるものと思います。

 これに関して以前の会見で、お話したことが、今までの公務をやめるように一部で誤解された節がありますが、そのようなことはないので申し添えておきます。雅子の公務については今少し体調が回復し、公私にわたるさまざまな活動をしていく中で考えていくことになるのではないでしょうか。また雅子の場合、最近もいくつかの公務を行いましたが、これは、あくまでも回復のための足慣らしの意味もありますので、そのあたりのことをみなさんにはお分かりになっていただきたいと思います。

--「皇室典範に関する有識者会議」が最終報告書を提出し、女性・女系天皇を容認する方針が示されました。今後の皇室のあるべき姿に関する考えや敬宮愛子さまの将来について、父親としてのお気持ちをお聞かせください。

 皇太子さま 皇室典範に関する有識者会議が最終報告書を提出したこと、そしてその内容については私も承知しています。親としていろいろと考えることもありますが、それ以上の発言は控えたいと思います。皇室のあるべき姿としては、私は以前から申し上げているように皇室の伝統を尊重しながら天皇陛下をお助けしつつ、国民の幸せを祈り、国民と苦楽をともにしていくことだと思います。これは時代を超えて存在するものと思います。宮中で行われている祭祀については私たちは大切なものと考えていますが、雅子が携わるのは、通常の公務が行えるようになってからになると思います。愛子にはひとりの人間として立派に育って欲しいと思います。名前の通りに人を愛し、人からも愛される人間に成長してもらえればと願っています。

--殿下が愛子さまとトリノオリンピックについてテレビ観戦をしておられるとおっしゃったんですけども、愛子さまが興味を持って見ておられるのはどんな競技があるんでしょうか。

 皇太子さま 今まで一緒に見たものとしましてはスノボードのクロスですとかそれからスピードスケート、スキーの大回転などがありますね。何かとても興味を持って見ているようですね。

--愛子さまが幼稚園入園されますが、幼稚園を楽しみにしているご様子をご紹介いただきたいのと、学習院幼稚園を選んだ理由については

 皇太子さま まだ愛子もどの程度、その辺が分かっているかは私もわかりませんけれども、ともかくこの4月からはいままでとは違う環境で、幼稚園というところに通うということが少しずつ分かってきているように思います。本人の言うことの節々に「幼稚園が楽しみだ」という風なことが私は感じ取ることができます。愛子が幼稚園に進むにあたっては、私も本当に親としてどの幼稚園に行くのが、本人にとって幸せなことだろうかということを一番の大きな課題として考えてきまして、いろいろな方のご意見ですとか、実際にいろんな調査をしてみました。

 その結果としてやはり学習院幼稚園が愛子に今後、いろんなことを学んでいくのに一番いい場所ではないかという結論に達したわけです。学習院の方でも愛子の入園することを許可していただいたことを大変うれしく思っております。

--お祝いのお話ですが紀宮さま、幸せそうだと殿下おっしゃいましたが、具体的にこんな光景を見て、幸せそうだったという印象を持たれたのでしょうか。

 皇太子さま まずひとつは結婚式の当日ですね。その日の2人の様子を見ている時にそのようなことを感じましたし、それから結婚式の後でも何回か会う機会がありましたけれども、その際に2人で交わしているいろいろな会話ですとか、その時の2人の様子から「これは本当に幸せなんだな」と感じました。

毎日新聞 2006年2月23日 5時00分
by miya-neta | 2006-02-23 05:00 | 社 会