「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

信者向け携帯サービスが人気~呼出音から礼拝アラームまで

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 神の教えをかたくなに守ろうとする敬虔な信者をターゲットにした携帯電話
サービスが、世界の各地で増えつつある。

電話も御清めが必要

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、イスラエルで小規模な携帯電話
会社、MIRSコミュニケーションズを経営するアブラシャ・バースティン氏は、
2004年末、超正統派の戒律を貫くユダヤ教のラバイから、あるリクエストを受け
た。エンタテインメントのコンテンツやテキスト・メッセージング、カメラなど
の機能をすべて取り払い、純粋に音声通話だけができる電話を発売してほしい、
という内容だった。
 ちょうど時代は、携帯電話のネット機能を使ったサービスが増えつつある頃
だった。しかし、バースティン氏が調査したところ、このラバイと同じような希
望を持っているユダヤ教徒が意外にも多いことが分かった。MIRSは昨年3月、
「コーシャー(ユダヤ教の戒律に則った御清め)」電話を発売し、イスラエルで
2万人の利用者を集めるに至った。
 ユダヤ教やイスラエルに限らず、信心深い消費者層をターゲットにしたサービ
スは増えつつある。キリスト教徒向けの呼出音や、イスラムの礼拝時間になると
アラームが鳴る電話機などだ。ピッツバーグにあるジレー・ビジネス・デベロッ
プメント(Jireh Business Development)では、「ジレーモバイル」というサー
ビスを通じて「聖なるヒップホップ」と題した呼出音まで販売している。

表現の場を提供

 携帯電話は今や、呼出音やウォールペーパーなどで自己表現するための媒体に
もなりつつある。それを考えれば、宗教をテーマにしたものが登場するのは、自
然な成り行きと言えるかもしれない。
 「宗教に関係した電話を選ぶのは、信仰心の篤い人がその重要性を周囲に知ら
しめるための方法と言える」と、リリジャス・リサーチ・アソシエーションの
ウィリアム・スワトス代表は言う。
 宗教に関係した携帯電話を売っている会社は、宣伝努力に際して宗教団体など
の無料協力を仰げるという側面もある。バースティン氏の場合は、超正統派ユダ
ヤ教ハレディームの権威たちが、MIRSのサービスに切り替えるよう、特に若い層
に向けて呼びかけた。また、ラバイたちは、宗教系新聞に対し、コーシャー電話
のリクエストを拒否した電話会社の広告を載せないよう命じた。この結果、今で
はイスラエルの大手3社が音声通話だけの電話を販売しており、4社目もまもな
く参入する見通しになっている。
 厳密に言えば、食べ物と違って、電話機にコーシャーかそうでないかは存在し
ない。しかし、「ラバイのコミュニティが公認した」というマークが付けられ、
その電話機のネットワーク内での通話が奨励されている。MIRSでは、コーシャー
電話からコーシャー電話への通話の場合、通常の料金よりも5~6セント安い1
分間10セントという料金を適用している。

宗教の違いが機能に反映

 ユダヤ教を除けば、宗教色を売り物にした電話は、機能を取り除くのではな
く、付加機能を加えたものがほとんどだ。例えば、キリスト教関連のデータを提
供するカリフォルニア州の企業、グッド・ニュース・ホールディングズは、最
近、「フェイスモバイル」を発売したが、これには、聖書の言葉やキリスト教音
楽の呼出音、1分前後の宗教的なビデオなどが付いてくる。サービスは、Tモバ
イル、オールテル、シンギュラーが提供しており、月5ドル99セントの追加利用
料がかかる。
 同社では今後、独自ブランドの電話を発売したり、他のユーザに祈りの言葉を
送ったりできる機能を導入する計画もある。設立者の一人で元パラマウント・ピ
クチャーズ社長のデイビッド・カークパトリック氏は、「忙しい毎日にあって、
どこにいてもスピリチュアルなリソースにアクセスできることによって、我々は
神につながっていることができる」と話している。
 また、イギリスでは、ユナイテッド・クリスチャン・ブロードキャスターズ
(UCB)が、「UCBモバイル」というテキスト・メッセージングのサービスを昨年
導入した。利用者は、祈りの希望をUCBに送ることができ、これを受けて、UCBは
その人のために祈りを捧げる。
 さらに、イスラムの世界では、ドバイにあるイルコン・モバイル・テレコミュ
ニケーションが昨年、メッカの方向を示す磁針盤を内蔵した電話を、中近東圏で
発売した。この電話には、イスラム教の暦も入っていて、祈りの時間になるとム
エジン(祈りを呼びかける人)の声を使ったアラームが鳴る。さらに、英語訳の
コーラン全編を搭載したバージョンもある。販売地域はすでに中東から欧州に広
がり、最近になって米国にも進出した。

 しかし、宗教をテーマにしたサービスが論争を呼ぶこともある。ムンバイにあ
るリライアンス・コミュニケーションズ・ベンチャーズは、これまで提供してき
たシーク教徒とヒンズー教徒向けの呼出音に加えて、イスラム教徒向けの呼出音
も導入したが、これが教徒からは冒涜だとされ、撤回を求められている。
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by miya-neta | 2006-03-28 09:50 | 国 際