「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

縮まる人種間の「デジタル格差」~ネット使う黒人・ヒスパニックが増加

U.S. FrontLine


更新2006年03月31日 19:13米国東部時間

 デジタル化された情報を利用する手段を持つ者と持たない者との格差、いわゆる「デジタル格差」が全米で縮小傾向にあるようだ。

 市民運動家、教育者、そして政治家たちは長年、白人やアジア系アメリカ人によるインターネット利用が急激に増える一方で、黒人やヒスパニックには十分な利用機会が与えられていないと訴えてきた。
 しかし近年、ラップトップ型コンピュータの価格低下、公立学校や図書館におけるより多くのコンピュータ設置、ネットに接続できる次世代携帯電話や携帯機器の出現などにより、デジタル格差は縮小されつつある。

 黒人などマイノリティー(少数派人種)のネット利用が進んだもう1つの理由は、ネットの利用目的が変化したことだ。かつては、主として研究者や調査員の道具として使われていたが、今では、仕事や遊び、そして社交生活に欠かせないものとなっている。この状況を受け、黒人擁護団体や黒人層を顧客とする企業も、ネットを利用して黒人にメッセージを届ける機会が増えている。

 「デジタル格差って何なんだい?」と逆に聞いてくるのは、バスケットボールの元スーパースター、マジック・ジョンソンだ。彼は、フォード・モーターがネットで行う、黒人の顧客を対象にした広告キャンペーンに登場する予定だ。

 ネット利用が特に急激に増えているのはやはり若年層だとはいえ、そのほかの年齢層でも着実な増加を示している。この2月、全米の18歳以上を対象にピュー・インターネット&アメリカン・ライフ・プロジェクトが行った調査では、白人の74%がネットを利用している一方で、アフリカ系アメリカ人が61%、そして英語を話すヒスパニック系アメリカ人では80%が利用していることが分かった。ただし、この調査では取り上げられていないが、英語を話さないヒスパニック系アメリカ人の間では、ネット利用者はそれほど増加していないと専門家は考えている。

 1998年にピューが行った類似の調査では、ネットを使っていると答えた白人は42%。一方で、アフリカ系アメリカ人はわずか23%に過ぎなかった。英語を話すヒスパニック系アメリカ人では40%だった。
 このように格差が縮小されている一方で、「気付きにくいが、デジタル格差は依然として巨大だ」という意見もある。若者にデジタル情報の利用法を教えるインテル・コンピュータ・クラブハウス・ネットワークのマーロン・オロズコ氏は、その例として、インスタント・メッセージングや音楽のダウンロード・サービスの利用を挙げる。これらについては、依然として格差があるという。

 人種、民族、年齢によるネット利用の相違を研究してきたカイザー・ファミリー財団のヴィッキー・ライドアウト副会長は、「新しい形のデジタル格差が始まりつつあるのかもしれない」と懸念する。新しくネットを使い始めた人々は、古いコンピュータ機器を使い、ネットへの接続速度も低い場合が多いのだ。「誰もが、快適かつ迅速にネットにアクセスできるかどうかという点で、やっかいな格差が残ると思います」と言うライドアウト氏。「子どもたちがネットを使って宿題をする場合でも、接続速度は大きな問題ですから」(ニューヨーク・タイムズ特約)
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by miya-neta | 2006-03-31 19:13 | 国 際