グーグル、カレンダー・サービスを開始~家族や友人と情報を共有
2006年 04月 13日
更新2006年04月13日 18:48米国東部時間
検索エンジン最大手グーグルは、オンラインのカレンダー・サービスを開始した。
USAトゥデーによると、同サービスはアメリカ・オンライン(AOL)やヤフー、マイクロソフトのMSNなどの既存サービスと一線を画し、両親や子供、友人が情報を共有し合えるのが特長。他社のサービスの場合、イベント情報を知らせる場合は電子メールもしくはウェブへの掲載のどちらかになるが、1度に両方法を遂行できる機能はない。
ビジネスの需要が高いマイクロソフトのアウトルックはカレンダーの共有サービスを提供しているが、機能を維持するため多額のサーバ代を賄っている。
グーグルのカレンダーに広告配信はないが、利用者のアクセス時間が増えることで他のページに利益の相乗効果をもたらすと同社は期待している。MSNとヤフーのカレンダーには広告がないが、AOLでは配信している。
調査会社ガートナーのアナリスト、アレン・ウェイナー氏はグーグルの新サービスについて「カレンダーとしては数年来の大きな進歩で、多くの利用者に共有の場を提供した非常に簡潔なプラットフォームだ」と評価する。
市場調査によると、他社のサービスの3月の利用数は、AOLが290万人、ヤフーが240万人、MSNが130万人と、いずれも多くない。カレンダーの場合、多くのステップを踏む必要があるために使用しづらいと専門家は理由を指摘する。
グーグルの同サービスは無料で、「インターネット・エクスプローラ」か「ファイアフォックス」ブラウザを通じて利用できる。「Gメール」の登録者は追加機能を利用でき、例えばメールに「水曜日9時に待ち合わせ」と書き込めば、ワンクリックでカレンダー上に掲載される。また、目的用とにあわせて複数のカレンダーを作成して管理できるのも他社にないサービスだ。
同社は、携帯機器との情報の同期化でヤフーやAOLに遅れをとっているが、数カ月以内に克服したいとしている。