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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

ADHD:「学校つらかった」84% 理解示さぬ教師、親--患者調査

医療:MSN毎日インタラクティブ


 片づけられない、注意が散漫になるなどの症状がみられる脳機能障害の一種、ADHD(注意欠陥多動性障害)の当事者団体が、成人会員らを対象に、学校生活をどう感じていたかをアンケートした結果をまとめた。回答者の84%が「学校に通うのがつらいと感じたことがある」と答え、親や教師の無理解に悩んでいた。アンケートをした団体は「身近な大人が症状をよく理解し、対処してほしい」と訴えている。

 ADHDの成人当事者でつくるNPO法人「大人のADD&ADHDの会」(事務局・札幌市)が実施した。1~2月にインターネット上で呼び掛け、18歳以上の会員ら205人が回答した。

 学校に通うのがつらかった理由では、「友達との関係」「勉強」「先生との関係」などが挙がった。また、「つらい」と回答した人の92%は「先生がつらさを理解してくれなかった」と答えた。「のろま」などと心ない言葉を投げつける教師もいたという。ADHDの子どもに必要な支援を複数回答で聞いたところ、「親の理解」が72%で最も多く、「教師の理解」(64%)、「早期発見・治療」(63%)が続いた。「友達の理解」も47%が挙げた。

 ADHDは、治療や周囲の助言を通じて、日常生活を円滑に進めるためのコツを身につけることが必要という。アンケートではコツとして、「集中できることを見つける」「焦っている時は神経を落ち着かせ、自分の状態を確認」「しゃべる前に考える」などの回答が寄せられた。

 同会の白井由佳代表は「ADHDの子どもは自分のつらさを言葉でうまく表現できない。教師や親がそれを理解し、学校生活で配慮してほしい」と話す。【中村美奈子】

毎日新聞 2006年4月17日 東京朝刊
by miya-neta | 2006-04-17 08:24 | 教 育