土井さん、再びシャトルへ 宇宙ステーションにも滞在
2006年 05月 06日
2006年05月06日12時46分
テレビを通じて会見する(左から)土井隆雄さん、山崎直子さん=6日午前10時34分、東京・丸の内で
日本人宇宙飛行士の土井隆雄さん(51)が07年末に米スペースシャトルに搭乗することが5日、決まった。国際宇宙ステーション(ISS)で日本が担当する有人実験施設「きぼう」を建設する飛行第1便に乗る。土井さんのシャトル搭乗は、日本人で初めて船外活動をした97年以来で2回目。搭乗時に53歳となり、日本人最高齢で宇宙に飛ぶ。また、活動を地上から支援する任務には山崎直子さん(35)が選ばれた。
訪米中の小坂文部科学相が記者会見で明らかにした。
「きぼう」は07年末から08年末にかけ、3回に分けてシャトルでISSに運ばれて建設される。土井さんが搭乗する第1便では、実験装置や実験材料などを保管する「船内保管室」の組み立てをする。飛行期間はISS滞在も含めて2週間程度。日本人宇宙飛行士でISSに滞在するのは、昨夏の野口聡一さん(41)に続いて2人目だ。
シャトルは、昨夏の飛行で外部燃料タンクの断熱材が剥落(はくらく)するなどのトラブルが発生し、打ち上げが中断中だ。NASAは7月に打ち上げを再開する計画だが、「きぼう」の建設時期も含め、計画が遅れる可能性も残っている。
約3300億円かけて建造した「きぼう」は03年には一部が米国に運ばれ、打ち上げを待っていた。だが、シャトルにトラブルが続出し、シャトルの退役も10年と迫る中、「きぼう」の打ち上げ実現が、疑問視されていた。
山崎さんは99年に宇宙飛行士に選ばれ、今年2月にミッションスペシャリスト(MS=搭乗運用技術者)に認定された。今回、シャトルに絡む初の任務になる。