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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

火災:携帯に「家が燃えている。怖いよ」 両親の外出中、幼児3人死亡--大阪・和泉

事件:MSN毎日インタラクティブ


◇長男、母の携帯に「家が燃えている。怖いよ」

 ◇7、4、1歳が死亡

 26日午後4時50分ごろ、大阪府和泉市繁和町(はんわちょう)、市営繁和第2住宅3号棟6階602号室、会社員、坂口正登さん(40)方から出火、約30平方メートルを焼き、長男樹喜矢(じゅきや)君(7)=市立国府小2年=と二男亜夢瑠(あむる)ちゃん(4)、長女真衣(まい)ちゃん(1)の3人が煙を吸い込むなどして病院に運ばれたが死亡した。出火当時、3人だけで留守番をしており、府警和泉署が出火原因を調べている。

 調べによると、坂口さん方は3LDKで消防隊員が到着した際、玄関西側の子ども部屋とみられる洋室から煙が出ていた。消防隊員は、ベランダに面した和室で寄り添って倒れている3人を発見したが、意識はなく、一酸化炭素中毒で死亡したとみられる。

 坂口さんは妻朱美さん(26)と子ども3人の5人家族だが共働きで、当時、坂口さん夫妻は不在だった。出火直後、朱美さんの携帯電話に樹喜矢君から「家が燃えている。怖いよ」と連絡があり、朱美さんは「隣のおばさんのところに逃げなさい」と伝えたが、逃げ遅れたらしい。

 坂口さんは普段夕方に帰宅し、朱美さんは夕方から近くの店にパート勤めをしていた。2人が入れ替わる時間帯に子ども3人だけが自宅にいることがあったという。【稲垣淳、隅俊之】

 ◇「逃げなさい」伝えたが…

 市営住宅5階の無職女性(48)が犬の鳴き声に気づき、ベランダから見上げると黒煙が出ていた。坂口さん方の玄関を開けたが煙が充満し、子どもの声は聞こえなかった。若い男性が隣室ベランダから消火器を持って入ろうとしたが、手の施しようがなかった。母朱美さん(26)が、パート先の店から駆け付けたが、住民に「行ったらあかん」と止められた。消防隊員が子ども3人を救出したが布団をかぶっていた子どももいたといい、飼い犬もベランダで死んでいた。

 坂口さん夫婦が不在の時、樹喜矢君が亜夢瑠ちゃんと真衣ちゃんの面倒を見ていた。出火の約40分前、5階の女性が共益費の集金のために訪問すると、亜夢瑠ちゃんは「お母ちゃんは居てない。犬が逃げるから」と答え、樹喜矢君は居間付近で遊んでいたという。

 市立国府小の藤原重雄教頭によると、樹喜矢君は明るく面倒見のいい児童。真衣ちゃんをおもちゃであやす姿もよく見かけられたという。【隅俊之、野村和史、小林祥晃】

毎日新聞 2006年5月27日 東京朝刊
by miya-neta | 2006-05-27 07:00 | 社 会