「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

トヨタ、遡及賃金支払いへ~移動時間は報酬対象の判決受け

U.S. FrontLine


更新2006年03月31日 19:18米国東部時間

 特殊な防護服の着脱に際し職場周辺を移動する時間は報酬対象の勤務時間にあたるとの連邦最高裁の判決を受け、トヨタ自動車は、ケンタッキー州ジョージタウン工場の従業員に対し、450万ドルの遡及賃金の支払いを決めた。元従業員を含む約1000人を対象とし、5年を上限とする。

 オートモーティブ・ニュースによると、トヨタの決定は、他の自動車メーカーの方針にも影響を与える見通しとなった。サウスカロライナ州スパータンバーグにあるBMWマニュファクチャリングの広報担当は、「(額は)トヨタよりはるかに少ない」が、工場の従業員4500人の大半に遡及賃金を支払うことになると述べた。

 全米自動車労組(UAW)の広報担当者は、勤務中の防護服の着用時間は報酬対象として労使協約に明記されているため、最高裁の判決による影響はないとして、GMとフォードが先に出した声明と同様の見解を示した。

 一方、米系各社の法務部門は、判決を受けて遡及賃金に対する方針の見直しを行った。調査中のクライスラー・グループは、出勤記録の手続きに関してある程度の修正を行うことを示唆しているが、それが米工場従業員に対する遡及賃金を意味するかどうかの結論には至っていないとしている。

 同問題は2005年、食肉加工工場の従業員が、防護服の着用および業務に使うナイフなどを周辺施設で受け取る時間は、報酬対象の勤務時間に含まれるとして提訴した2つの裁判が発端となった。最高裁は、着脱に必要な移動時間は、労働基準法(Fair Labor Standard Act、FLSA)上の報酬対象の勤務時間にあたると、両裁判に対してまとめて判決を下した。一方、始業時に防護服の着用のために待機している時間は、報酬対象外との判断も同時に示した。

 同決定は、業務が多岐に渡る組立工場の従業員に、糸くずが出ない、静電気防止の防護服の着用を義務付けている自動車メーカーに対し、方針の変更を迫ることとなった。

 トヨタでは、ジョージタウン工場のペイント作業場の複数の従業員が、出勤記録をつける前に更衣室で特殊ジャンプスーツを着用して職場を往復するのに最長で8分かかると、州労働省に苦情を提出した。同社の広報担当は、判決を受けて既に同工場での出勤記録手続きの修正を行ったほか、インディアナ州プリンストンのトラック工場でも同様の見直しを行うと述べた。ただし、プリンストン工場に関しては、遡及賃金の支払いに関する決定には至っていないとしている。
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by miya-neta | 2006-03-31 19:18 | 国 際