秋田・豪憲君事件 「安全対策全力注ぐ」町教委会見
2006年 06月 26日
秋田県藤里町の小一男児殺害事件で、被害者の米山豪憲君(7つ)が通っていた藤里小の工藤文雄校長と町教委の古川弘昭教育長が26日、町内で記者会見し、あらためて豪憲君の死を悼んだ上で、「このような事件が2度と起こらないよう、地域住民と協力して子どもたちの安全対策に全力を注ぎたい」と誓った。
会見は豪憲君の近所に住む無職畠山鈴香容疑者(33)=死体遺棄罪で起訴=が前日、殺人容疑で再逮捕されたのを受けて開かれた。
工藤校長によると、26日も児童に動揺する様子はなく、平常通り授業を受けた。畠山容疑者の再逮捕については、学校側からは伝えなかったという。
事件発生後に3度実施した「心の健康調査」では、高学年の中に「早く忘れたい」などの記述がみられ、低学年では当初、担任に甘える児童もいた。精神的な不安を示すケースは減少しているという。工藤校長は「どうして、いたいけな児童の命を奪うことができるのか、大きな憤りを覚える」と語気を強めた。
藤里町はスクールガード活動の強化を決め、「子ども110番」の旗や腕章を作って家庭などに配って、子どもの安全確保に努める。古川教育長は「全町民で安全保持に取り組まなければいけない」と語った。
2006年06月26日月曜日