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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

杉山がヒンギス降し16強入り

ウィンブルドン:今日の話題:MSN毎日インタラクティブ


杉山がヒンギス降し16強入り_b0067585_1414968.jpg 【ウィンブルドン山科武司】テニスのウィンブルドン選手権は第5日の30日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブであり、女子シングルス3回戦で第18シードの杉山愛(ワコール)が、元女王で今大会第12シードのマルチナ・ヒンギス(スイス)を7-5、3-6、6-4で破った。4大大会通算出場50回目の杉山は、ウィンブルドンのセンターコートで1時間44分の熱闘。8強入りした04年以来2年ぶりの16強入りを果たした。

 97年のウィンブルドン優勝者、ヒンギスは元世界ランキング1位。引退から3年余りを経て、今季復帰して全豪、全仏両オープンでベスト8と好調だった。杉山がヒンギスに勝ったのは96年アトランタ五輪2回戦以来10年ぶりで通算2勝6敗。4大大会で世界の上位シード選手に勝ったのは00年全豪で第4シードのマリー・ピエルス(フランス)戦以来。

 杉山はジェフ・クッツェー(南アフリカ)と組んだ混合ダブルス1回戦では、ボブ・ブライアン、ビーナス・ウィリアムズの米国ペアにストレートで敗れ、今大会のダブルスは29日の女子複とともに1回戦で敗退した。

 このほか女子シングルス3回戦では、第2シードのキム・クライシュテルス(ベルギー)、ダニエラ・ハンチュコバ(スロバキア)らがベスト16に進んだが、第5シードのスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)が李娜(中国)に敗戦。男子同3回戦では4連覇を狙うロジャー・フェデラー(スイス)が順当勝ちした一方で、第4シードのダビド・ナルバンディアン(アルゼンチン)が第28シードのフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)に敗れた。

 ◇杉山「勝った瞬間夢心地」

 ヒンギスのバックハンドがサイドを割って勝利が決まると、杉山は両手を突き上げて跳ね回り、喜びを爆発させた。「勝った瞬間は夢心地でした」。元女王を10年ぶりに破った試合は、「テニスの聖地」といわれるウィンブルドン・センターコートでのシングルス初勝利でもあった。感激の杉山に、満員の観客も総立ちで拍手を送った。

 「彼女はタフ。しぶといサバイバーだった」。25歳のヒンギスが試合後、杉山に送った言葉がこの試合を象徴している。

 最終第3セット。杉山の疲れはピークに近づきつつあった。ダブルフォールトを繰り返して0-3に。窮地に陥ったが、ヒンギスも、けいれんを恐れるように足を振っていることに気づいた。「彼女も疲れている」。5日に31歳になるベテランにはそれを見極める冷静さが残っていた。

 第4ゲームは球を拾いまくってブレーク。第6ゲームはダブルフォールトを繰り返したヒンギスのあせりにつけこみ、リターンエースを決めて追いついた。こうなると勢いは杉山。第7ゲームでは巧みにコースを攻め、読み誤ったヒンギスを転倒させる場面もあった。日本女子がこのセンターコートで勝ったのは96年準々決勝の伊達公子(対ピエルス戦)以来だ。

 杉山は過去7回ここで試合をしている。初試合の00年(女子ダブルス決勝)は「緊張で地に足がついていなかった」。初シングルスは2年前のシャラポワ戦でフルセットの末敗れた。それだけに「ここで試合ができ、しかもヒンギスのような選手に勝てて、これ以上のものはありません」。はずむ言葉に実感がこもった。【山科武司】

 ○…今年、本格的にツアーに復帰し、全豪、全仏ともにベスト8に進出したヒンギスだったが、ウィンブルドンは3回戦敗退となってしまった。「今日は重要なポイントで攻める気持ちがなかった」とコメントにも悔やしさがにじむ。

 それでも16歳で制覇した思い出深いウィンブルドンの芝コートの感触は特別だったようで「ここでプレーできて嬉しい。何が起きるのか分からないのがウィンブルドンだけれども、それでもここが好きだわ」と語った。

毎日新聞 2006年7月1日 10時08分 (最終更新時間 7月1日 11時57分)
by miya-neta | 2006-07-01 10:08 | スポーツ