秋田県警、「事故と断定したわけではない」 幹部が会見
2006年 07月 18日
2006年07月18日20時34分
畠山彩香さんを「事故死の可能性が高い」と早々と決めつけた秋田県警の判断は適正だったのか。県警の岸野篤司・刑事部長ら幹部が18日、能代市内で記者会見したが、「事故と断定したわけではない」「やるべきことはやった」などと釈明し、捜査ミスは認めなかった。
「初動捜査ミスを批判する声がある」。岸野部長は冒頭、こう指摘されると「そういうご指摘があるのは十分承知しているが、事件と断定する材料も、事故と断定する材料もないということから、事件事故両面で捜査してきた」と述べた。
「ミスを認めないのか」と畳みかけられると、「認めるとか認めないではなく、我々はこのような捜査を継続してやってきて、そして彩香ちゃん事件の捜査でいろんな証拠を集めて、今日の逮捕にこぎ着けた」と答えた。
畠山容疑者を疑っていれば、豪憲君事件は防げたのではないか――そんな質問には、「当時としては、実母を疑うような情報は寄せられていなかった」と説明したうえで、「事件性があるという情報がもう少し早く入ってくれれば、という思いはある」とつけ加えた。
「責任転嫁のようにも聞こえる」と聞かれると「責任転嫁ということではありません。周辺の聞き込みをしている。その時(畠山容疑者についての)情報が出てくればよかったなと思っております」と話した。