「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

合祀取り消し求め提訴:靖国神社相手は初めて 大阪地裁

行政:MSN毎日インタラクティブ


 第二次世界大戦などの戦没者遺族9人が11日、「同意なく肉親をまつられ、人格権を侵害された」と主張し、靖国神社に合祀(ごうし)取り消しを求めて大阪地裁に提訴した。「国が全面的に協力し、戦没者の情報提供をしたことで合祀が急速に進んだ」として国と同神社に計900万円の損害賠償も求めた。靖国神社自体に合祀取り消しを求める初の訴訟で司法判断が注目される。

 原告は、浄土真宗の僧侶ら51~79歳の日本人男女8人と台湾人男性1人。原告らは1940~45年ごろに父や兄弟、叔父ら肉親11人を戦争で亡くしたが、何の断りもなく全員が靖国神社に合祀された。日本人8人は合祀取り消しを求めてきたが神社側に拒否された。

 原告側は「自分自身の方法での追悼をまっとうできない気持ちと、肉親の心中を思い、耐え難い精神的苦痛を味わっている」と訴え、靖国神社が合祀儀式に使う霊璽(れいじ)簿など三つの名簿から肉親の氏名を抹消するよう請求した。【中本泰代】

 ▽靖国神社広報課の話 訴状を見ていないのでコメントは差し控える。

 ◇「魂を返して」…合祀取り消し求める原告らが会見

 原告は提訴後に記者会見。肉親の合祀をやめるよう求めたことに対し、靖国神社から今年、「合祀は明治以来の伝統を受け継いでおり、事前に遺族の承諾を得ることはございません」との手紙が届いたことを明らかにし、「肉親の魂を返してほしい」と訴えた。

 僧侶の父を1944年1月、パプアニューギニアで亡くした原告団長の菅原龍憲さん(66)=島根県=は自身も浄土真宗の僧侶。宗教的信念に基づき、約20年にわたり合祀取り消しを求めてきた。だが、神社側は応じず、「お父さんも、英霊として祀(まつ)られていることを喜んでいるかもしれない」と神経を逆なですることも言われた。「遺族の願いを踏みにじっても祀る自由は成立するのか」と菅原さんは声を上げた。

 高砂義勇隊に徴用された義父が輸送船への爆撃で亡くなった台湾の先住民族、楊元煌さん(51)は「民族固有の弔い方がある。合祀された義父の魂は、私たちと暮らすことができず、先祖も家族も悲しみ続けなければならない」と訴えた。兄2人を亡くした大阪府内の古川佳子さん(79)も「兄たちは今も靖国に捕らわれ、後に続く者のために利用されている。まだ戦争は終わっていない」と話した。【中本泰代】

毎日新聞 2006年8月11日 20時09分 (最終更新時間 8月11日 22時15分)
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by miya-neta | 2006-08-11 20:09 | 政 治