「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

首相靖国参拝:識者はこう見る

行政:MSN毎日インタラクティブ


 ◇憲法原則に反する

 「靖国問題」の著書がある高橋哲哉・東京大大学院教授(哲学)の話 小泉首相は中国、韓国の批判に屈しないと国民にアピールすることで人気を維持しようとしてきたが、参拝は憲法原則に反する行為だ。6回参拝を繰り返し、最後は思い通り8月15日に行った。これが「実績」となり、次の首相の参拝にもつながりかねない。

 昭和天皇の発言メモの発見で、A級戦犯の分祀(ぶんし)論議が盛んだ。分祀して中国、韓国の批判をかわせば、首相や天皇が参拝をしていいのか。靖国神社を非宗教法人化し、国営化するとの政治家の発言も出ている。国営化への動きは、憲法9条改正や自衛隊の軍事行動容認の流れと連動している。戦死者が国営化神社に祭られれば、かつてと同じ仕組みが復活する。戦争肯定の流れを作ってしまうことを危惧(きぐ)する。

 ◇今後の関心は天皇参拝に

 「昭和天皇発言メモ」の分析にあたった秦郁彦・日本大講師(現代史)の話 メモが公表された際、小泉首相は「心の問題ですから。陛下もさまざまな思いがおありだったと思う」と言うだけで深入りを避けた。他の政治家と比べてうまくかわしたという印象だった。8・15参拝という公約を果たし、参拝を望んでいた人たちや首相本人はカタルシスを感じているだろう。だが、首相参拝が注目されるのは今年が最後だと思う。

 英霊や遺族の本来の願いは天皇参拝だ。長くなかったため、皆がそれを忘れて、首相参拝ばかりに注目してきた。4月に参拝した安倍官房長官の例が示唆するように、私的参拝はチェック不能であるとすれば、国民の今後の関心は、天皇参拝問題に移るだろう。靖国神社がどう対処するか注目したい。

 ◇決意の表れ評価

 ジャーナリストの桜井よしこさんの話 小泉首相のこれまでの参拝は中国との折り合いを考えていたが、首相として最後のチャンスで8月15日に参拝した。これは今後の外交を考える上での重要な指針になる。

 中国は、靖国神社の「A級戦犯」合祀を当初は問題にしていなかった。行き違いやメディアの報道の仕方も影響し、歴史問題が外交カードになると学習したのだと思う。「A級戦犯」合祀が発覚した当時、中国は旧ソ連の脅威に対し、日本の軍事強化の必要性を主張した。靖国問題は国内問題で、中国や韓国に言われるべき問題ではない。

 小泉首相がきちんとした形で参拝したのは、中国が外交戦略で靖国を利用していると実感したからだと思う。国内のことは国内でやる、外交問題にはさせないという決意の表れとして評価できる。

毎日新聞 2006年8月15日 10時40分 (最終更新時間 8月15日 13時58分)
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by miya-neta | 2006-08-15 10:40 | 政 治