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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

小中学生の学力、計算問題の“応用”が苦手

Sankei Web 社会 (09/01 21:03)


≪知識を使いこなす力に課題≫

 式を示されれば計算できるものの、意味の理解や、文章から式を立てるといった“応用”は苦手-。計算力をめぐる小中学生のこんな傾向が、総合初等教育研究所(東京)の調査で浮かんだ。同研究所では「保護者も含めて教育現場では計算力が狭くとらえられ、技能指導だけに陥りがち。計算の意味や使いこなす力も育てるよう見直す改善が必要だ」と警鐘を鳴らしている。

 調査は昨年3月に小中学生1万1000人に整数や小数、分数をめぐる加減乗除の計算問題などを解かせた。90%が整数の足し算で正解、引き算は80%が正解と、提示された計算問題はほとんどがクリア。

 計算技能で唯一、正答率が低かったのは小5に出した「0.4×0.7」の問題(正答率55.5%)。「2.8」とした児童が多く、正解に至る第1段階の「4×7」はかけ算で正しくできたが、小数点の位置を間違う生徒が目立った。

 課題が見られたのは、割合などを使って量を的確に関係づける問題。「7kgの0.3倍は□kg」などの問題に小5の7割超は正答しながら、「6リットルは□リットルの1.2倍です」と基準量をたずねる問題では正答率は50.3%に。小6も「4/5メートルの重さが6/5kgの鉄棒の1メートルの重さは?」などの問題を正しく解いたのは53.1%にとどまった。

 「47÷4」について電卓を使った計算結果(11.75)を問題文であらかじめ示した上で、「商(11)と余り(3)を整数で答える」よう小4から中学生の全学年に求めた。この問題は計算技能でなく、計算の意味や「被除数」と「除数」、商と余りの関係に着目させる問題だったが、商を7割近くが正しく答えながらも、余りについては正答率が全学年で5割未満だった。

 全般的に児童生徒は計算技能はあるものの、その意味の理解や、文章から式を立てるなどの力に弱点が見られた。同研究所では「国際的な学力調査でも日本の児童生徒は知識量の割に、知識を使いこなす力に課題があると指摘されている。計算も同様で、計算技能だけを鍛える指導では不十分で見直しが必要」としている。

(09/01 21:03)
by miya-neta | 2006-09-01 21:03 | 教 育