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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

高専生殺害の実名報道紙、各地で閲覧制限

asahi.com:社会


2006年09月12日13時20分

 山口県周南市の徳山工業高専5年、中谷歩さん(20)殺害事件で、殺人容疑で指名手配され遺体で見つかった同級生の男子学生(19)の実名を掲載した読売新聞について、大阪府豊中市の市立図書館や奈良県香芝市民図書館などが一時、撤去したり、記事部分に紙を張ったりして閲覧を制限していたことがわかった。同様の措置は各地で相次いでいる。

 豊中市によると、九つの市立図書館で9日、男子学生の実名が掲載された8日付読売新聞朝刊と同夕刊を閲覧室などから撤去し、閲覧できないようにした。実名が1カ所だけ掲載された9日付朝刊は、実名部分にシールをはり、「取り扱いについて検討している」と書かれた紙をはさむなどの対応をしたという。9日午後には緊急会議を開催し、「市民の知る権利などを尊重すべきだ」と、10日から制限を解除することを決めた。

 同市教育委員会生涯学習推進室の田中逸郎室長は「匿名・実名について新聞社で判断が割れたケースだったので、判断に迷い、結果的に市民を混乱させてしまった責任を感じる」と謝罪。今後は、新聞各社の判断の見解を図書館内で掲載するなどした上で、すべて閲覧できるようにする、としている。

 奈良県の香芝市民図書館は、読売新聞の記事全体に紙を張り付けて閲覧を制限。そのうえで「少年法の規定の趣旨に反する報道がある」と断りを記した紙を重ねて張った。閲覧を認める意見もあったが、法を順守する立場から見送ったという。津市の三重県立図書館も一時、読売新聞の写真と実名部分に紙を張った。

 静岡市の静岡県立中央図書館では、容疑者が確定する前に実名を掲載した週刊新潮のコピーを禁止したが、読売新聞については「少年が死亡した時点で更生はのぞめなくなり、少年法に配慮する必要がなくなった」として制限しなかったという。

 読売新聞東京本社広報部は「今回の実名報道は少年法の趣旨に反していない。閲覧制限は、図書館による検閲につながる行為で、公立図書館本来の役割から逸脱している」などとコメントしている。
by miya-neta | 2006-09-12 13:20 | メディア